いただいた花を部屋に飾り「やっぱり花があると生活が潤うな~~」などと思っていた矢先、まだ花はきれいに咲いているのに、花瓶の水が臭くなり、嫌な臭いを発している!なんて経験はありませんか?
花瓶の水が汚れる理由
切り花は水に浸かっている部分から痛みやすく、水を交換せずに放置しておくと傷んだ茎や葉が腐って水を汚し、季節によっては2~3日で水が濁って嫌な臭いがするようになります。
濁った水に花を飾っておいても問題ないのかというと、もちろんNO!茎が腐ると、水を吸い上げるための導管が使い物にならなくなってしまいますし、そこまでひどく腐っていない場合でも、水中の汚れやバクテリアが導管を塞ぎ、やっぱり水が吸えない状態になってしまいます。
切り花を長く楽しみたいのなら、汚れる前に花瓶の水換えをするのは基本中の基本です。水が臭くなる前に、きれいな水に交換したいですね。
切り花を長持ちさせるテクニックについては、詳しくはこちらをどうぞ♪
水道水VS飲料水
ちなみに花瓶に使う水ですが、よりきれいなものを使ったほうが汚れにくいだろうと思い、ペットボトルの飲料水や、フィルターを通した水道水を使う人がいますが、実はこれは大きな間違い。
カルキの入っている水道水には、飲んでも体に害がない程度の殺菌効果があります。飲料水を使うときよりもバクテリアの発生を遅らせてくれるので、花瓶の水に使うなら水道水が断然優秀です。
花瓶の水を汚れにくくするには
花瓶の水換えですが、理想的には1日一回行い、そのつど花瓶をきれいに洗いたいところです。とはいえ、1日中花瓶を眺めて生活しているわけではありませんし、忙しくてそんな時間がなかったり、忘れてしまったりしてしまうんですよね。
そんなとき、とくに水の腐りやすい暑い時期には、水が汚れにくくなる工夫を施しておくと安心です。
とはいえ、何を使ってもいつかは水が汚れてしまうので、工夫したから水は替えなくては大丈夫!ではないことを心に留めておきましょう。
切り花の延命剤を使用しましょう
切り花に栄養を与えてきれいに咲かせ、さらに長持ちさせてくれる切り花専用の延命剤には、防腐剤や殺菌剤が含まれています。バクテリアが繁殖し、水が腐るのを防いでくれるうえ、花もきれいに長持ちさてくれるので、やはり専用の薬品を使うのは心強いです。
塩素系漂白剤を混ぜましょう
延命剤の「水をきれいに保つ」効果だけでもあやかりたい場合には、ハイターなどの塩素系漂白剤でも代用できます。
塩素系漂白剤には切り花の栄養になる要素はありませんが、掃除で使うとき同様、水に混ぜることで殺菌効果が期待できます。使いすぎると強すぎて花が枯れでしまうので、量には注意!
酢を混ぜましょう
花の花瓶に混ぜるものとしてはハイターのほうが有名で、効果も期待できますが、ハイターがない、子どもやペットがいるからハイターを混ぜるのは心配、という場合には、酢でも殺菌効果を得ることができます。
花瓶に10円玉を入れましょう
延命剤もハイターも酢もない!という場合もあるかもしれません。普段使うわけではないのに、切り花のために買い置きするのもな~~という場合には、10円玉を花瓶に入れると、銅イオンで水をきれいに保つことが期待できます。が、延命剤=ハイター>酢>十円玉の順でより効果がある気がしています。
花瓶の水を交換するときにやりたいこと
花瓶の水をきれいに保ち、より花を長持ちさせるには、ただ水を換えるだけでなく、換えるときのひと手間がとても大切です。
水といっしょに花を飾っているだけですが、花瓶の内部はびっくりするくらい汚れています。とくに水換えをサボったあとだと、汚れてニュルニュルしていることと思います。
そのまま水を入れると、新しくした水にすぐに異物が浮いてしまって、水を換えた意味がありません。なので、花瓶の中をスポンジで擦ってきれいに洗ってから新しい水を入れましょう。
水に浸かっていた花の茎もニュルニュルすることがあります。こちらも花瓶と同じく急流で洗い、汚れがついて水を吸いにくくなっている、茎の切り口も切り戻してから花瓶に飾り直したら完璧です。茎を切るときには、水中で茎を切る水切りをしましょう。
花瓶が洗いにくい形のときは?
花瓶は細長くて、手を入れられないような形をしていることも多いです。どうにもならないや~と思って適当に洗い続けると、白く濁ったり苔が生えたりしてしまうので、毎回とはいいませんが、使い終わって片付ける前には、きれいに洗って片付けましょう。
洗いにくい形の花瓶を洗うコツについてはこちら♪