チューリップ切り花の日持ちはどのくらい?長持ちさせる花屋さんの手入れの秘密

切り花を長持ちさせるコツ
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「いちばん好きな花はチューリップ!」というひとも多い、春の代表的なお花、チューリップ。

普段は花は買わないけど、チューリップが売っていると買いたくなってしまう、というひとも多いのではないでしょうか。格別安いわけではありませんが、シーズン中、並べたそばからどんどん売れていく花でもあります。

そんな人気のチューリップですが、買うタイミング、手入れの仕方をまちがえると、あっという間に枯れてしまいます。せっかく購入したチューリップを長持ちさせるために注意したいことをまとめてみました。

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日持ちする新鮮なチューリップの選び方

チューリップは、花瓶に飾って成長を眺めるのが楽しい、めずらしいタイプのお花です。

花屋さんで見かけるチューリップは、ものによってはまだまだ硬い、何色かもよく分からないつぼみに見えるかもしれません。しかし、切り花にしても花が咲く段階までちゃんと育っていて、他人の子供のような早さで成長して行きます。色づいて咲くまであっという間です!

なので、いい感じに色づいていて、もうすぐに咲きそうだな~~~、という状態のチューリップを購入すると、翌日には開花して、あとは散るのを待つだけに。

花屋さんでチューリップを選ぶときに、できるだけチューリップを長く楽しみたい場合には、ちょうどよく色づいているチューリップだと成長しすぎているので、まだ色づいていない、何色の花なのか一見しただけでは分からないくらいの硬いつぼみのチューリップを購入しましょう

ほんのり黄色っぽいかな?ちょっとだけピンクっぽいな、と見分けられるくらいがいいですね。飾る場所や室温によって変わりますが、10日から2週間くらい楽しむことができます。

少しでも開花しているとすぐに枯れてしまう?

花弁がヒラヒラしているものなど、品種によっては、まだまだ新鮮なつぼみでも、花弁が開き気味の場合もあります。そういう場合には、茎を観察してみましょう。

チューリップは成長すると、花瓶の中でも茎が伸びてすこし柔らかくなるので、茎が固くて花をしっかり支えているかどうかに注目します。

茎が間延びしていて、花の重さに耐えられずにしなっているようでしたら、開花し始めて時間が経っていることが多いです。

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花瓶に入れる前にやりたい長持ちさせる秘訣

持ち帰ったチューリップを花瓶に飾るまえにできる、花を長持ちさせるひと手間があります。
切り花を長持ちさせる方法はほとんどの切り花で共通していますが、チューリップならではの方法もあるので改めて確認しましょう。

切り花を長持ちさせる王道テクニックはこちら!

根本を切り戻しましょう

切り花が水を吸い上げるのに大切な茎の切り口ですが、チューリップを買って家まで持ち歩いているあいだに、徐々に乾燥して水が吸い上げにくくなってしまっています。

これは切り口を切り戻して新しくすることで改善できるので、花瓶に入れるまえにぜひ行いましょう。

花を長持ちさせる方法を調べてみると、切り戻すときには水切りをして、茎の切り口は斜めに角度をつけるのがベスト、と紹介されていることが多いですが、もともと水あげの良いチューリップは、ふつうに切るだけで大丈夫です。

これはわたしの体感ですが、チューリップの場合、水切りをして茎を斜めに切ると水あげがよくなってしまい、どんどん水を吸収してぐんぐん成長してしまうので、ふつうに茎を切るくらいの雑さのほうが、成長を緩やかにすることができる気がしています。

余分な葉を取りましょう

花屋さんですでに処理していることが多いですが、もしたくさんの葉が残っているようでしたら、いちばん上の方の1、2枚を残して、あとは取ってしまいましょう。下に優しくひっぱればOKです。

切り花の量が少ないと、葉がたくさんついているほうが見栄えがするかもしれませんが、花瓶の水に葉が浸かっていると腐りやすく、水が汚れる原因にもなってしまいます。

外側の花弁の付け根に小さな穴を開けましょう

チューリップには6枚の花弁がついています。よくみると内側に3枚、外側に3枚、という構成になっていることが分かりますが、そのうち外側の3枚の花弁の付け根、茎のすぐ上のところに、針や安全ピンで小さな穴を開けておきましょう。

この一手間で、花が開き始めるとすぐに咲ききってしまうチューリップの開花速度を緩やかにすることができます。

チューリップに適した花瓶を選びましょう

チューリップは花瓶に飾ったあとでも成長する花で、茎も目に見えてぐんぐん伸びます。陽の光に向かって花を向けたりもするので、落ち着きなくよく動くお花です。

茎は伸びる割にあまり丈夫ではなく、背の低い花瓶に飾っておくと、花の重さに耐えきれずに下を向いて垂れてしまうことがあるので、花の3分の2くらい高さのある花瓶に飾り、茎と花をサポートするとまとまりよく飾りやすいです。

曲がったり光に向かったり、動くチューリップを眺めるのもチューリップの楽しみ方ですが、こういうユニークに伸びたチューリップをバランスよく飾るのは中~上級者向けですね。

スイセン類といっしょに飾らないで!

同じ時期に花屋さんで見かけるスイセンですが、スイセン類は花の寿命を縮める物質を放出するので、いっしょに花瓶に飾ることはおすすめできません。

チューリップは単品でもかわいらしいですが、かすみ草、フリージア、ユーカリの葉など、さりげない花や葉と合わせてもさわやかな仕上がりになります。

暖かい場所を避けましょう

これでチューリップを飾る準備が整いました!

あとはチューリップが長持ちするように、暖かすぎる場所を避けて飾りましょう。チューリップは環境によって面白いくらい成長するので、暖房を効かせたポカポカの室内に飾っていると、目で見えるくらいの早さで成長します

それなら一番冷える場所に飾って長持ちさせよう!と考えたくなりますが、1~2月だと寒すぎ開花せずに枯れてしまう恐れもあるので、15~20度くらいの室温で鑑賞するのが理想的です。

チューリップを長持ちさせる手入れの仕方

水あげのいいチューリップを長持ちさせるために、わたしは花屋でほかの切り花とはちょっと違う手入れの仕方をしています。

花瓶の水はどれくらい?

チューリップは花瓶にたっぷりと水が入っていると、入っているぶんどんどん水を吸い上げ、早く成長しすぎてしまうので、10センチくらいの水を花瓶に入れ、こまめに水換えを行うのが理想的です。1日一回水換えができるといいですね。

しかし、水上げがよくて花瓶の水がなくなるのが早い花でもあるので、水を少なめにしよ~と思ってちょっとしか入れないでおくと、あっという間に水がなくなってしまい、思い出したころには水がなくなっていて元気がない、なんてことも起こり得ます。

あなたの水換えをするタイミングと相談して、水がなくなってしまわない程度の水を花瓶に入れておくのがいいですね。

切り花用の延命剤は使うべき?

わたしはチューリップには延命剤は使用しない派です。きれいな水があれば元気に成長する花なので、それ以上の栄養を与えると逆に早く花が成長しすぎてしまうと思うからです。

水換えをサボりがちで週に1、2回だけ、というひとは、水をなるべくきれいに保つために、ハイターをほんの一滴混ぜるのがいいでしょう。入れすぎにはくれぐれも気をつけてください。

水切りはするべき?

延命剤同様、チューリップには水切りもほとんど行いません。最初に花瓶に飾るときに切り戻していれば、それ以上の水切りは必要ない場合がほとんどです。もし葉が黄ばんできた、など、まだ花が咲ききっていないのに枯れたような症状が目に付く場合にだけ切り戻してみます。

あとは茎が長くなりすぎたときに、花瓶の高さとのバランスを取るのに茎を切るくらいです。

手がかからずに、生き生きとした姿が楽しめるチューリップ、お見かけの際には、ぜひ手にとって持ち帰ってみてください。

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