花を長く楽しむためにも、家にあるものを清潔に保つためにも、使い終わった花瓶はしっかり洗って気分的にスッキリしたいですよね。問題は、口が細くて手を入れて洗えない花瓶!洗剤を入れてシャカシャカしても、ちゃんときれいになっているのか分からなくてモヤモヤしてしまいます。
このページでは、洗いにくい花瓶の洗い方や、花瓶を洗う頻度や方法についてまとめています。
花瓶はどれくらいの頻度で洗う?
切り花を飾っている時、花瓶の内側には水に発生するバクテリアや汚れが付いて、見た目以上に汚れています。
せっかく水を替えても、汚れた花瓶のままだと入れた瞬間に水が汚れてしまうので、水替えをするたびに、最低でも水ですすいで、できればスポンジでこすってヌルヌルしている汚れを落としましょう。水替えは毎日行うのが理想的なので、つまり花瓶も毎日洗えると完璧です。
花瓶の水をきれいな状態に保つのは、切り花を長持ちさせるのに一番大切なことなので、手間ですができるだけしっかり洗うように心がけましょう。水替えと花瓶を洗うことをサボりすぎると、水が腐ってかなり臭くなるので要注意です。
詳しい花屋さん直伝、切り花を長持ちさせる方法についてはこちら♪
基本の花瓶の洗い方
完全にきれいにするのなら、食器洗い用の中性洗剤をスポンジにつけて洗います。目では見えない雑菌やニュルニュルもこれでしっかり清潔に♪
ただ、毎日水換えをして~水切りをして~花瓶も洗って~としなくてはいけないのは、ちょっと手間ですよね。なので、理想的には毎回ピカピカにするのがもちろん良いのですが、洗剤で洗うのは最後に片付けるときだけにして、それ以外のときは水ですすぐだけ、でも、花瓶を洗うのが面倒で水換えもしなくなってしまうよりは断然いいです。
無理しない程度に、できる範囲で洗いましょう~。
一輪挿しもOK!口が狭い花瓶の洗い方
さて、花瓶をきれいに保とうと思って洗う時、口が大きくて手を突っ込んで洗える場合はいいのですが、問題は口が細い花瓶ですよね。直接スポンジでこすって洗えないと、きれいになっているのか分からなくてモヤモヤするものです。
とくに花瓶は、口が細いだけでなく全体が細かったり、途中でくねくね曲がっていて、どう考えても洗わせるつもりがないような形状をしていることがかなりあります。花を長持ちさせるためにきれいにしてね、と言いながら、Z型だったり、U型だったり、S型だったりするのには首をひねります。
しかし!きれいにするのに手間はかかりますが、そういった洗いにくい形の花瓶も、工夫と便利な道具を使ってきれいに洗うことができます!いろいろな方法があるので、自分に合った方法を試してみてください。
タマゴの殻を使って洗う
花瓶の中に細かく砕いたタマゴの殻、食器用洗剤と水を入れ、口を手で塞いでシャカシャカと振ると、タマゴの殻が研磨剤代わりになり、ただ水ですすぐだけよりもしっかりと内部を洗うことができます。
タマゴの殻の良いところは、柔らかい素材なので花瓶の中を傷つけないこと。ちょっと高価な花瓶を洗うときに、痛めてしまうのが心配な場合でも安心です。
アクリルの毛糸を使って洗う
アクリルの毛糸を短く切ったものを花瓶に入れて振っても、タマゴの殻と同じような効果が期待できます。アクリルの毛糸は、食器洗い用のスポンジを編むのにも使ったりするやつですね。
花瓶の形状によっては、箸など細いものを突っ込んで毛糸を抑え、力を加えてゴシゴシこすることもできるので、完全に洗えている、という実感を得られるのが良いのですが、力を入れすぎると過敏に細かい傷を作ってしまう可能性があるので、大事な花瓶の場合には注意が必要です。
漂白剤を使って洗う
ハイターなどの漂白剤を入れて1~2時間放置して、バクテリアを完全に殺菌してきれいにする方法もあります。消臭にも効果があるので、ニオイが気になる場合にはとくにおすすめの方法です。
浸けておくだけでいいので楽ちんなのが良いのですが、注意したいのは花瓶の素材。金属製、アルミ製、塩素系が使えない素材に漂白剤を使うと、錆びたり、変形したい、色が落ちたりしてしまいます。とくに仏壇用の花瓶には金属製のものが多いので気をつけてください。
ワイヤーにスポンジを付けて洗う
ワイヤーの先にスポンジを固定して、腕の延長のようにして花瓶の中をこする、という方法もあります。クリーニングに出したときに付いてくる、針金ハンガーくらいの太さが丁度いいです。
ワイヤーは簡単に変形させられるのが良いのですが、細くてうまく力が入れられないので、花瓶の形によっては思ったように洗えないことと、ワイヤーで花瓶をこすってしまうと傷がついてしまうのが難点です。
口が狭い容器を洗う専用の道具も便利です
口が狭い花瓶専用のブラシは残念ながら見つけられませんが、似たような形状の物を洗う用の、似たような目的の道具はいろいろ作られています。もし自宅にあったら使いまわしてもいいですし、よく使う花瓶の形に合わせて、使いやすそうなものをひとつ持っておくと便利です。
実際にスポンジで内部をこすれると、洗ってる感が得られるので気分的にスッキリするのがいいですね。
ペットボトル洗浄スポンジ
細口瓶洗浄ブラシ
試験管用洗浄ブラシ
花瓶を片付けるときには
花が終わって片付けるときには、洗剤で外側と内側をていねいに洗って、完全に乾かしてから片付けましょう。
ガラスの花瓶の場合、びしょびしょのまま自然乾燥させようと思うと水滴の跡が残ってしまうことがあるので、布でサッと拭き取っておくと洗い直しを防げます。
水垢の落とし方
口が狭くて手が入れられない花瓶の内側に水垢がついてしまって、しかもそれがガラスの花瓶だと、外から汚れが見えてしまって残念な気持ちになりますよね。
水垢はアルカリ性の汚れなので、反対の酸性の液体を使うと中和してふやかせます。役に立つのはクエン酸、お酢、レモン汁などの酸性の液体!花瓶のなかに入れてシャカシャカふってまんべんなく水垢につけて、しばらく放置してから、上記の口が細い花瓶の洗い方できれいにしましょう。
花瓶についたコケの取り方
花瓶は底までしっかり洗えずにいるまま使い続けると、コケが生えて緑色になってきます。水垢同様、ガラスの花瓶だと外から見えてしまってどうしても気になりますよね。
苔取りには、底までしっかり洗えるブラシで擦れればいいのですが、細いブラシにうまく力が入れられずに擦れない場合には、洗剤と砕いたタマゴの殻を入れて振る方式が効果を発揮します。擦れないときれいになっている確信が持てないタマゴの殻方式ですが、目に見えてコケが取れると感動しますよ!
まとめ
細くて手を入れて洗えない花瓶も、ちょっとした工夫と便利な道具を使うことで、すっきりと洗い上げることができることが分かりました。
できれば水替えをするたびに、少なくとも使い終わった花瓶を片付ける前には、洗剤を使ってきれいに中まで洗って、乾かしてから片付けると、いつまでもきれいな花瓶を使うことができます。