例年のように、気軽にお花見を楽しむことのできない今年。外で桜が見られないなら、自宅で飾って春の訪れを感じよう!という人は多く、桜の切り花の売上は、自分用にも、プレゼント用にもアップしています。
ただ、桜の切り花を購入するときに気になるのが虫問題。毛虫が付いているイメージの強い桜ですが、切り花で購入した場合にはどうなんでしょうか?
桜の切り花に虫がついている?
虫が付きやすい桜ですが、切り花用に出荷されるものは、虫が付いていないかよく注意して出荷されています。桜に限りませんが「買ってきた切り花に虫がついてる!」なんてことになったら、花屋さんにとっても生産者さんにとっても信用問題ですからね。
ただ、よ~~~く気をつけて管理していても、人間作業なので、見逃してしまうことはどうしてもあり、うっかり卵が付いたままになってしまう可能性も、残念ながら0ではありません。とはいえ、花屋さんで販売している桜でしたら、そうとう運が悪くない限りは大丈夫です。
道の駅やホームセンターで売られている格安の桜の場合は、残念ながら花屋さんで買うよりも、虫が付いている可能性が高くなります。どうしても虫が気になる場合には、信頼できる花屋さんで購入するか、道の駅などで購入するなら買うときと家に入れる前によく観察して、虫が付いていないか確認するのがいいですね。
桜の切り花に付いている虫
桜に虫として、アメリカシロヒトリ、オビカレハ、モンクロシャチホコ、アメリカシロヒトリなどがあります。これらの毛虫は毒虫ではないので、刺される心配はないのでご安心下さい。
ただ、ドクガ、マイマイガ、イラガなど、うっかり触ってしまうと肌が炎症を起こしてしまう毛虫もいます。もし桜の枝に毛虫が付いているのを見つけたら、ちょくせつ触れずにゴム手袋やティッシュなどで取り除くのが安心です。
大量についた虫の取り方
一匹、二匹ついているだけなら、ティッシュなどでつまんで外に投げ捨てればいいですが、問題は卵から孵化した虫がたくさんついている場合です。
いちばん簡単で確実なのは、毛虫対策用の殺虫剤を吹き付けることですね。室内で駆除して床に毛虫が落ちると片付けるのが大変なので、桜の枝ごと外に出し、スプレーを吹き付け、10分ほど放置してから室内に入れるのがおすすめです。
できるだけ農薬を使わずに処理したい!という場合には、その他の切り花同様、ぬるま湯に漬け込む方法が桜にも有効です。
50度くらいのぬるま湯に切り花をまるごと付け、水の中で軽く揺すって虫を落とす方法なのですが、桜の切り花は長さがある場合が多いので、浴槽を使ったとしても完全にお湯につけるのがなかなか難しいのが難点ですね。