庭に猫が来るようになりました。
わたしは猫が嫌いなわけではないので、ときどき庭を横切ったり、カーテンを開けたときに箱座りしていたり、背伸びしてバードバスから水を飲んでいたりするのを見つけては「かわいいな~~~」とほほえましく眺めていました。人馴れしていないようで、わたしを見るとさっさと逃げていきます。
そんなある日のこと。いつも通り雑草むしりなどをしていたところ、庭のすみのほうで、プン、と鼻につくおしっこのにおい!そうです、あの猫、わたしの庭をトイレにしていたんです!
幸い、フンを見つけるには至っていないのですが、おしっこのにおいだけでも不満が一気に上昇。地植えで野菜も植えているので、庭をトイレにされては困ります。
というわけで、猫よけを実践してみることにしました。完全に効果を実感できるまで時間がかかるので忍耐力が必要ですが、まずはあまりお金を掛けない方法で様子を見よう、という段階のひとの役に立ったら幸いです。
なぜ猫が来るようになったのか
猫が来ないようにするには、なぜ猫が来るようになったのか?猫にとって居心地のいい庭とは?を、理解するのが近道です。
- 人の出入りが少なく、番犬がいない、安心できる環境
- やわらかい土、芝、砂があり、トイレにするのに適している
- エサが捕れる、もしくは、もらえる
これらに当てはまる場合、快適に過ごせる場所と認定されている可能性大。猫にとって居心地の良い庭から、居心地が悪い庭に変えていきましょう。
ネットで調べてみると、猫が嫌がる超音波を出す装置!みたいなものが紹介されていますが、あまりお金をかけずに実践できる方法もいろいろあります。
猫が嫌いなにおいのするものを庭に撒く
猫が苦手としているにおいはいろいろあります。なにが苦手なのか、どれくらい効果があるのかや、持続性には個体差があるので、ひとつ置いたらそれで解決!とは行きませんが、根気よくいろいろ試して、この庭は嫌い!と学習させましょう。
- オレンジ、レモン、みかんなど、柑橘類の皮
- 歯磨き粉、湿布、アロマオイルなど、メンソールのにおい
- 唐辛子、コショウ、にんにくなどの香辛料
- 酢
- コーヒー
- ローズマリー、ミント、ユーカリ、ラベンダー、レモングラスなどのハーブ
雨や風などでだんだん効果が薄れるので、定期的に交換するようにします。同じものを繰り返し使うと、猫が慣れてしまうことがあるので、ときどき種類を変えると効果的です。
障害物になるものを設置する
猫が侵入してくる場所や、よく休んでいるところ、トイレにしている場所に、障害物を置くのもかなり効果があります。
- 枯れ枝、枯れ葉、松ぼっくりなど、上を歩くとチクチクするもの
- バラ、サボテン、ヒイラギなど、チクチクする植物を植える
- アイビー、タイム、タピアン、アジュガ、セダムなどの多肉植物、ツルニチニチソウなど、高さが30センチほどになる植物をグランドカバーに植える
- アルミホイルなど踏むと音の出るもの
- 目の細かい網
- 炭粉など、足に付きやすいもの
複数のあわせ技で、辛抱強く確実に
どれかひとつ、一回きりだと、完全に猫が来ないようにするにはちょっと心もとないです。猫がどれくらいあなたの庭に馴染んでいるのかにもよりますが、長期戦になることを覚悟して、ひとつ試してだめでも次がある、と気持ちを楽に構えましょう。
わたしの場合、まずは置ける場所に、剪定で出た枯れ枝や枯れ葉を敷き詰めました。おしっこくさい庭の隅(猫の侵入口にもなっていました)はとくに重点的に、チクチクしそうな枝を選別。ハーブ類はもともと育てていたので、移動できる鉢植えも庭の隅に移動しました。
そのうえで、ミントとユーカリ系のアロマオイル、唐辛子とニンニクオイル、酢、を、水で薄めてスプレーボトルに入れたものを、ローテーションで庭中に撒きました。あれば蜜柑の皮も置いておいたのですが、庭中に撒くほどの量はなかなか出ないんですよね…。
猫の嫌いなにおい作戦は、天気にもよりますが、だいたい3日~1週間にいちどの割合でくりかえし、現在も続行中ですが、効果が現れているのか、さいきんは猫を見かけることがなくなりました!
とはいえ、ぜったいに猫が来ていない、という実感が持てないので、もうしばらくは猫の嫌がる庭造りを続けていこうと思います。
注意!猫に危害は加えないで!
地味に手間がかかるので、石でもぶつけて恐怖を与えたほうが手っ取り早いのではないか…と考えてしまうかもしれませんが、どんな方法でも猫に危害を加えるのは法律違反です。
たとえ野生の猫でも、動物愛護法で保護されていて、虐待すると処罰の対象になるので絶対にやめましょう。