爽やかな香りとおしゃれな色と形で、静かなブームになっているユーカリ。いろいろなお花と合わせやすいのでフラワーアレンジメントにも使いやすく、ユーカリだけでも様になるこの植物が、わたしも大好きです。
ちょっとのお手入れで長く飾っておけるのもユーカリの魅力ですが、気になるのは実際のところどれくらい日持ちして、どういうふうにすればより長持ちするのでしょうか?
買った翌日にしおれてしまう、すぐ枯れてしまう…とお悩みのかた、必見です!
ユーカリの切り花はどれくらい日持ちする?
ユーカリを飾っておける期間は、シーズンによって変わってきます。
ユーカリは年中購入できる植物ですが、とくに長持ちしやすいのは秋から冬にかけて。とくに新鮮な状態で購入すれば一月ほど楽しむことができます。寒くなると出回る花の種類が減る中、生き生きとした明るい色合いのユーカリが買えるのは嬉しいですよね。
ユーカリが成長しやすいのは暖かい季節ですが、切り花にした場合、葉っぱの先に生える新芽まで水が届きにくくいんです。水が行き渡らないと先端のほうの葉が黒っぽく変色して丸まってしまうので、とくに暖かいシーズンには、
- より元気なユーカリを選ぶ
- しっかりと水あげをする
がとっても大切!うまくできれば、暑い時期でも3週間くらい飾っておけます。
新鮮なユーカリの切り花の見分け方
自宅でより長く切り花を楽しむためには、何をおいてもまずは新鮮なユーカリを購入することです!
ちゃんとした花屋さんでは、すぐに枯れてしまうことのない、新鮮な切り花を売っているもの。それでも、3日前に店に届いたユーカリよりも、できれば今朝届いたばかりのユーカリが欲しいですよね。
花屋さんとしても、できるだけ新鮮なものを購入して欲しい気持ちはあるので「どれが新しいですか?」と聞いていただければ、新しいものを隠したりせずに紹介できます。しかし、図々しい気がして質問しにくかったり、店が忙しくて話しかけられない場合のために、自分でも見分け方が分かっていると安心です。
新鮮な切り花の見分け方はいろいろありますが、ユーカリの場合とくに注目したいのは以下の2点です。
葉が瑞々しいものを選びましょう
ユーカリの切り花は時間が経てば経つほど乾燥していきます。葉が乾燥しているかどうかは目で見ても分かりますが、触ってみると紙みたいにカサカサしているのでさらに分かりやすいです。
乾燥しているものと瑞々しくて葉がしっかり開いているものと両方ある場合には、基本的に瑞々しいもののほうが新しいのでそちらを選びましょう。
もしドライフラワーにする予定でも、バケツや花瓶に飾った状態で乾燥させるよりも、ドライフラワーを作る手順で乾燥させたほうがきれいに出来上がるので、やっぱり瑞々しいものを選ぶのがおすすめです。
茎がきれいなものを選びましょう
切り花は水に浸かっている部分が汚れやすく、浸けっぱなしにしておくとぬるぬるしてきます。バケツから出してみて、水に浸かっている茎や葉が変色していたり、ぬるぬるしている場合、花屋さんに届いてから時間が経っている可能性が高いです。
マメな花屋さんでは頻繁にバケツの水換え、茎の洗浄を行っているので、この見分け方は役に立たない可能性もあります。
ユーカリの切り花を長持ちさせるには
ユーカリのような枝物は、切り花にすると水の吸い上げが良くないので、できるだけ水が吸収できるようにあれこれ手を掛けてあげるのが大切です。やるのとやらないとでは、飾っておける期間がグンと違って来ますよ!
水上げを良くするための作業は、すでに花屋さんでやってくれてあるものですが、家に持ち帰っているあいだに茎の切り口が乾燥してしまうので、花瓶に入れる前に自宅でもやりましょう。
チェック!葉っぱが水に浸からない?
切り花の葉や花は、水に浸かっていると腐ってしまい、水が汚れる原因になります。ユーカリはとくに水を汚しやすく、ちょっとでも葉が水に浸かろうものなら1日で水が茶色くなってしまうくらいです。
なので、花瓶に飾ったときに水に浸かる部分に葉が付いているようでしたら、まずはこれらをすべて取り除きましょう。手で下方向に引っ張って取ればOKです。ユーカリのにおいは手のシワに入り込みやすいので、気になる場合はゴム手袋を使うのが良いですね。
花瓶に水を入れすぎると水に浸かる部分が増えてしまうので、水の量は最低限、花瓶の大きさにもよりますが、5センチくらいの量が理想的です。
チェック!湯あげして先端まで水を届けて!
買ったばかりのユーカリがしおれたり、すぐに枯れてしまう原因は、葉の隅々まで水が行き届いていないことが多いです。
やるとやらないのでは、持ちに大きな差が付くのが湯あげ。わたしは湯あげをしたときは最大でひと月ほど飾れるのですが、「面倒だからいいや~」と手を抜いたときは、かなりの確率で翌日~3日で先端の葉が黒く変色してしおしおに丸まってしまいます。
ちょっとした手間ですが、花瓶に入れる前にはぜひ湯あげをして、ユーカリが最大限に水を吸収できるようにしてみてください。茎の切り口を熱湯に浸け、茎に入ってしまっている気泡を押し出すことが狙いの湯あげのやり方については、こちらのページで詳しく紹介しています。
ユーカリがすぐにしおれてしまう、枯れてしまう原因については、くわしくはこちらもどうぞ♪
切り口に十字の切込みを入れましょう
さらに枯れにくくしたい場合には、湯あげのあとで、茎の切り口にさらに十字の切込みを入れて、枝が水に触れる部分を最大限に増やしましょう。枝は硬いので、怪我をしないように気をつけながら、カッターを使って切ります。
これは、どちらかというと「すぐに枯らさないため」というよりも「きれいに飾っておける期間をより長くする確率を高めるため」にやるテクニックなので、カッターで枝がうまく切れないよ~!こわいよ~!という場合には、やらなくても大丈夫ですよ!
徹底的に美しい日持ちを追求したいひとはぜひ。
基本の水換え、水切り、延命剤も忘れずに
切り花を長持ちさせる基本は、花瓶をきれいに保つために水の交換をすること、切り口に汚れが詰まってしまうと水が吸えなくなるので、水切りをしていつでも切り口を新鮮な状態にすることです。花瓶に延命剤を混ぜればさらに良いです。
ユーカリを飾るときにもこれらは同じなので、絶対に長持ちさせたい場合にはできるだけこまめに行いましょう。くわしい切り花を長持ちさせる方法についてはこちらをご一読ください♪
ドライフラワーにしたほうがいい?
ユーカリは驚くほどドライフラワーにしやすい植物です。ドライフラワーに興味があって、ドライフラワーを飾ることに抵抗がないようでしたら、初めてのドライフラワー作成に選ぶにもぴったり!
水を入れた花瓶にいつもどおり飾っておいても勝手に乾燥しますが、ドライフラワーを作る方法で乾燥させたほうが形が崩れず、仕上がりがきれいになるのでおすすめです。
ユーカリをドライフラワーにする方法
作り方はかんたん。購入したユーカリをドライフラワーにする!と決めたらできるだけ早く、できれば買ってきてすぐの新鮮な状態で、茎を束ねて直射日光の当たらない、風通しの良い場所に逆さまにしておきます。たったこれだけで、3週間もすればユーカリのドライフラワーの完成です。
ドライフラワーにすれば半永久的に保存することが出来ますが、色あせや汚れの観点から、半年から1年くらいで処分するのが一般的です。
ユーカリの切り花から挿し木で育てられる?
お気に入りの植物になったら、鉢植えで育てたい~!と思いますよね。わたしもユーカリが大好きで、ついに鉢植えを買って庭に植えてしまいました。
ユーカリを挿し木で増やす方法と、切り花でも発根するのか?についてはこちらをどうぞ!