切り花のつぼみを咲かせる方法/咲かないで枯れるのはなぜ?砂糖をいれる?

切り花を長持ちさせるコツ
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できるだけ長く、ゆっくりお花を楽しめるように、まだつぼみの切り花を買いたいけど、そう思って花屋さんで眺めているときに「このつぼみ、ちゃんと咲くのかな~?」と疑問に思うことってありますよね。

実際のところどうなのかというと、お花屋さんで売られているまだつぼみのままの切り花は、必ずしも咲くとは限らないんです。

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切り花のつぼみが開花するのか見分ける方法

切り花のつぼみが咲くかどうかは、

  • 切り花の種類
  • つぼみの硬さ

によります。

例えはトルコキキョウ。ひとつの茎にいくつもの花を咲かせるトルコキキョウは、収穫した時点でつぼみのお花は開花しません。なので、最初のほうのお花が開花してからが収穫、出荷のタイミングです。

とてもキレイなこのトルコキキョウも、これ以上成長しないので、つぼみはつぼみのまま、じわじわ萎れていきます。スプレーカーネーションも同じで、メインのお花が開花してから出荷され、そのときに五分咲きほどまで育っているつぼみも開花しますが、硬くて小さなつぼみは咲きません。

逆に、キク科のお花のつぼみは、切り花にしても開花するものが多いです。夏のお花の代表、ヒマワリも、つぼみの状態で購入しても、よほど手入れが悪くなければちゃんと開花します。

これくらい硬いつぼみでも、最低限の水換えや切り戻しさえしていれば、ちゃんと咲きます。

つぼみの切り花を選ぶメリット・デメリット

それならば、ヒマワリなどはつぼみのお花を買ったほうが、長く楽しめてお得なのでは?と思いますよね。切り花を選ぶときのメリットとして、少しでも日持ちする、というのはかなり有利ですが、

  • 開花してから収穫されるお花に比べて、花が小振りなことが多い
  • 花束に使うには映えない(少し混ぜるだけならアレンジによっては有り)
  • 開花せずに枯れてしまう可能性はゼロではない

というデメリットもあります。つぼみを咲かせることもできるのに、すでに開花したお花を売っているのには、古くなってきた在庫を商品にしているわけではなく、それなりの理由があるんです。

とはいえ、つぼみのお花を買って、だんだん咲いていくようすを眺めるのは楽しいので、自分用のお花を選ぶときにはお得な買い物の仕方だと思います。

つぼみが咲きやすい花

個人的に、自分用に買うならぜひともつぼみで購入したいのは、チューリップやヒヤシンスなどの球根から咲くお花。硬くて小さいつぼみでも、ちゃんと元気で大きなお花に日々成長しますし、必要な手入れも花瓶の水がなくならないように気をつけるくらいで簡単です。

フリージアやグラジオラス、蘭のような、縦にお花の連なっている種類も、あまり手をかけなくても、下のほうのつぼみから順々に開花します。(先端のほうのつぼみは小さすぎるので咲かないことが多いです。)

あとは、なんといってもユリです。つぼみのユリを購入すると、開花しているものよりも断然日持ちします。以前、完全につぼみのユリを購入したときの記録を残しているので、興味があるひとはこちらもぜひ。

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つぼみの切り花で失敗しないために

つぼみの切り花を買うデメリットについてはすでに紹介しましたが、購入後のガッカリを防ぐために、知っておくと役立つかもしれないことをいくつか紹介します。

まずはお花のサイズですが、お花が大きく成長し、開花してから収穫されたお花に比べて、小振りなお花が咲くことが多いです。

つぼみが咲くことはあっても、つぼみ自体はそれ以上大きく成長しないのが理由です。(球根のお花は例外で、チューリップはつぼみも大きく成長します。)あまり小さなつぼみだと、咲きはするけどやや不格好なお花が咲くこともあります。

また、もともと水揚げの良くないお花は、手入れに失敗すると開花する前に枯らしてしまう可能性も

とくに経験が必要なのはシャクヤク。高級なお花なので、せめて長く楽しむために、と、つぼみを選びたくなりますが、咲かずに枯らしてしまっては元も子もありません。あまり硬くて小さなつぼみは避け、つぼみだけれど大きく成長しているものを探しましょう。

これくらいの、まだつぼみだけど柔らかさを感じるシャクヤクが、買い時だとわたしは思っています。

切り花のつぼみを咲かせる方法

つぼみで購入した切り花を、きれいに咲かせるにはコツがあります。咲くはずのつぼみなのに、元気がなくて心配なときには、このまま続きも読んでみてください。

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余分な葉を取りましょう

お花は、地中から根を通して栄養を補給しています。根がなくて、土にも埋まっていない切り花の場合、細い茎の根本から吸い上げられる水分や養分には限りがあるので、栄養を与えたいところ=つぼみにちゃんと養分が行き渡るように、手を加える必要があります。

葉がたくさん付いたままにしていると、その一枚一枚に水分を取られてしまい、どんどん葉の表面から蒸発してしまいます。花瓶に飾るには、葉があったほうが見栄えがするかもしれませんが、あまり欲張らずに、上のほうの数枚だけ残して、ほかの葉は取ってしまいましょう。

茎を短く切りましょう

茎は短ければ短いほど、水を全体に、確実に巡らせやすくなります。つぼみを咲かせるには、いかに限られた水分をお花に届けるかが大切。とくに、つぼみが萎れたり、茎が曲がってしまったりして元気が無い場合には、できるだけ茎を短めに切ってみてください。

水の巡りが悪いけど、茎は長いまま飾りたいときには、湯あげをすると改善することもあります。泣く泣く茎を短くする前に試してみてください。

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栄養剤を使いましょう

つぼみを咲かせるにはエネルギーが必要です。まだ硬くて小さなつぼみを開花させたいときには、花瓶の水に栄養分を加えましょう。

切り花専用の栄養剤(延命剤)を使うのが確実で簡単ですが、わざわざ買うのが億劫なときには、切り花の養分である糖、つまり砂糖を混ぜるだけでも効果があります。身近なものでいちばん有効なのは、なんと!サイダーです!

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基本的なお手入れも大切です

切り花を健康に保つことも、もちろん大切です!

とくに気をつけたいのは、花を咲かせるには光合成が必要だろうと思って日向に置いてしまうこと。地面に埋まっているときには日光が好きな花も、切り花にすると痛みやすくなっているので、直射日光の当たる場所に置くのはどんな花でもNGです。

そのほか、花屋さんがやっている、花を長く楽しむための手入れ方法はこちらのページで紹介しています。役に立つ情報をまとめているので、ぜひご一読ください。

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