花瓶に飾った切り花を長持ちさせたいときに、観葉植物みたいに霧吹きで水を吹きかけたら、水分補給になって効果がありそうな気がしますよね。でもそれ、ちょっと待って!やり方を間違えると、花を痛めてしまっているかもしれません。
切り花は霧吹きで水をかけると長持ちする?
きれいな水が大好きな植物ですが、切り花に霧吹きで水を吹きかけて長持ちさせることができるかというと、花の種類や状態によっては効果があるけど、頻繁にやる必要はない、というのが正直なところです。
やりすぎたり、やり方を間違えると、かえって花を痛めてしまい、枯れてしまう原因にもなるので、自信がない場合にはやらないほうがいい、くらいの効果です。
では、なぜ、どんな花に霧吹きで水を掛けるときには注意が必要で、どんな花には霧吹きしたほうがいいのでしょうか?
霧吹きで切り花に水のかけ方
切り花はほとんどの水分を茎の断面から吸い上げますが、葉の裏側からも水分を補給することができます。なので、霧吹きを使うときには、葉の裏側を濡らすのが効果的!午前中や夕方以降の、涼しい時間を選んで行いましょう。
花びらを濡らさないようにしましょう
多くの切り花は繊細で、花びらが濡れてしまうと、腐って黒ずんでしまったり、花びらを落としてしまったりします。人気のバラはとくに注意が必要で、花びらのあいだに水分が入り込んで付け根がグジュグジュしてしまい、そうするとすぐに花全体が駄目になってしまいます。
花瓶の湿度が上がりすぎないようにしましょう
夏の暑い日に葉っぱに水を吹きかけて、すぐに狭い花瓶に戻したりすると、花瓶の中の湿気が増えてしまい、茎や葉が腐る原因になってしまいます。
花瓶のなかはできるだけカラッとした状態に保ちたいので、暑い時間帯に霧吹きを使うのは避け、水を掛けるのは花瓶から出ている葉だけにしましょう。
霧吹きが効果的な花
キク科など、花も茎も丈夫な切り花の場合、花に水がかかってしまってもバラのようにすぐに腐らないので、花へのダメージよりも水分補給して元気になることに期待できます。
わたしがとくに好んで水をかけるのは、ヒマワリとアジサイ!どちらも水揚げのよくない花で、水分不足で花がしおしおしてしまいがちですが、花全体に水を吹きかけることで、茎の断面以外の場所からも水分補給することが期待できます。
ヒマワリとアジサイは、普段はやりませんが、元気がなくて頭が下を向いてしまっている場合などには、逆さまにしてまるごと水に浸したりします。全体から水を補給することができて、びっくりするくらい元気になりますよ!
切り花を長持ちさせるには
切り花を長くきれいに楽しむのに大切なのは、花瓶の水をきれいに保つことと、花がいつでも水を吸える状態に保つこと、です!
できれば毎日、それが無理でも、目で見て水が汚れてきたな~~と思ったら、花瓶の水替えをして、そのついでに花瓶を洗い、茎の根元を少し切って断面をきれいな状態にしましょう。
その他にも、花を長持ちさせるのに気をつけたいことはいろいろあります。花屋さんがやっている切り花のお世話の仕方はこちらのページでまとめてみたので、ぜひ読んで見てください♪