花束もらった後の持ち帰り方、処理の仕方、飾り方まとめ

切り花を長持ちさせるコツ
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なかなかもらう機会のない花束は、想像以上にあたたかい気持ちになる記憶に残るプレゼントです。初めての花束はとくに思い出になりますが、生き物でもあるので「もらったのはいいけどどうしたらいいんだろう?」と疑問に思いがち。

このページでは、花束の持ち帰り方、処理の仕方、飾り方を紹介します。

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花束をもらったら持ち帰るまでどうすればいいの?

自宅で花束を受け取ったのら、そのままラッピングを解いて水に入れればいいので楽ちんですが、ほとんどの場合はそううまくはいかず、職場の送別でもらったり、外で恋人にもらったり、発表会を見に来た知り合いに楽屋でもらったりしますよね。まっすぐに家に帰れないことも多いと思います。

花屋さんで作っている花束の場合、すぐに水に入れなくても大丈夫なように工夫をしているので、焦って水に入れなくても大丈夫ですが、気にかけて欲しいことがいくつかあります。

逆さにしない

花は場合によっては逆さにしたほうが持ちが良いこともありますが、花束になっている花は逆さにしたり、横に倒したりせず、できるだけまっすぐ立てた状態で保存してください。

これは花束にラッピングするときに、切り花がしばらく水に入っていなくても大丈夫なように、根本に水や濡れたティッシュなどを入れてあるからで、花束を倒して水が流れ出てしまうのを防ぐためです。

水が出てしまうと花が吸収する水がなくなってしまうだけでなく、きつく束ねてある花や葉のあいだに水分がついて痛めたり腐る原因になってしまい、さらにラッピングや周囲を濡らして汚らしくなってしまって、まるでいいことなし。

オフィスなどに置いていく場合には、ゴミ箱、傘立て、花瓶、バケツなどに立てて保管しましょう。

持ち歩く場合にも、花を上に向けて倒さずに持ちます。立てて入れられ、花束が潰れない程度の大きめのカバンでしたら、中に入れて持ち歩いても大丈夫です。大きめのエコバッグが便利です。

できるだけ早くラッピングを解いて水に入れる

花束はしばらく水に入っていなくても大丈夫なように工夫がされていますが、早くラッピングを外して水に入れられるのならば、それに越したことはありません。

切り花がグッタリしてしまわないように水分を根本に入れてあるといっても、チャプチャプするほどの水を入れられるわけではありませんし、つまりそれは切り花にとって十分な水ではありません。バラやガーベラなど、水に入っていないとしなしなになりやすい花はとくに気をつけたいです。

また、花束を作るときには、花と花のあいだを詰めてキチッ!とした状態にしますが、これは切り花によってはあまり居心地のいい状態ではないので、早めにラッピングを解いて、ゆったりとした状態で水に入れてあげるのがベストです。

とはいえ、職場でもらった花束のラッピングを解いてしまうと、今度は持ち帰るのが大変になってしまうので、根本のラッピングだけハサミで切り取り穴を開けて、水に入れておくだけでも、入れないよりはかなりマシです。

花束を飾る前にやること

花束を持ち帰ったら、できるだけ早く花瓶に飾りたいところですが、より長持ちさせるためには、その前にやりたいことがいくつかあります。文字で読むと手間のように見えますが、実際にやってみるとササッと終わることばかりです。

花瓶を選ぶ

まずは花瓶を選びましょう。花束はキツめに作られているので、そのまま花瓶に押し込むと、茎が渋滞して傷んでしまったり、風通しが悪くてすぐに腐ってしまったりします。アレンジし直す必要はありませんが、輪ゴムで束ねてあったあたりを軽く握って花束をゆすり、ゆるくした状態で花瓶に入れます。

このとき、全ての花束をそのまま入れられる、ちょうどいい大きさの花瓶があれば楽ですが、小さすぎたり、背が高すぎたりする花瓶にむりやり押し込むと、見た目もよくないし花が痛みやすいです。

花束はそのままひとつの花瓶に生けなくてはならないわけではないので、無理してひとつに纏めずに、複数の花瓶に分けるのがいいですね。いろいろな場所で花を楽しめるし、小さな花飾りも素朴な可愛らしさがあって、大きな花束とは違った楽しみ方ができます。

家にそんなにたくさん花瓶がないよ~~!という場合でも大丈夫!花瓶代わりになるものはいろいろあります。

花瓶に合った高さに切る

どの花瓶に飾るか決めたら、その花瓶に合うように切り花を切りましょう。背の低い花瓶に茎の長い生け花を飾ると、バランスが悪くて見た目が良くないですし、バランスが取れずに花瓶ごと倒れてしまったりします。

いちばん間違いないのは花瓶の2倍の高さに揃えることですが、花瓶の高さや形によっては、2、5倍の高さでも大丈夫です。もちろん花束のデザインや花の種類、花瓶の形によっては、もっと長くてもいい感じに仕上がりますが、迷ったら花瓶の高さの倍を目安にするのに便利です。

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余分な葉を取る

花屋さんで作る花束は葉の処理はしてあるものですが、もしされていなくて根元の方まで葉がついていたり、自分で茎を短く切って葉が根元の方まで来てしまっている場合には、上のほうの葉を残してその他の葉は取ってしまいましょう。

葉っぱがたくさん残っていると、切り口から吸い上げる貴重な水をメインの花に届けることができずに枯らしてしまったり、水に使っている葉が腐って水の汚れと臭いの原因になってしまいます。

水切りする

さいごに、花瓶に入れる前に水切りをして、花が水を吸いやすい状態に整えましょう。

切り花は花全体の水分を茎の根元から吸い上げる水に依存しています。断面が乾燥していたり、茎に汚れやバクテリアが詰まっていたりすると、水が吸い上げられずにすぐに花が枯れてしまいます。

ラッピングを解いたばかりの切り花はまさにこの状態で、断面が乾燥し、茎に空気や汚れが入ってしまっている状態。切り口を切り直して新鮮な状態にすると水が吸えるようになるので、水に入れる前に忘れずに行ってください。

このとき、水中で根本を切ることで、切ったばかりの断面が乾燥するのを防ぐことができます。これが水切りで、切り花を長持ちさせる花屋さんテクニックですね。

切り花を長持ちさせる方法

飾った花は、こまめに手入れすることでより長持ちさせることができます。できれば毎日、毎日は無理でも思いついたときに花瓶の水を交換して、花瓶の水を新鮮に保ちましょう。水替えをするときに、水切りをして断面を新しくするのも効果的です。

詳しい花屋さんの花を長持ちさせるテクニックはこちらのページで紹介しています。ストレスにならない程度にお世話をするのがおすすめです。

ドライフラワーにするのもあり!

より長く楽しみたい場合には、ドライフラワーにするという方法もあります。ドライフラワーを作るのは難しそうに聞こえますが、環境さえ整っていれば花瓶の水替えをするよりも楽ちんなので、ドライフラワーに興味があったら試してみるのも楽しいです。

きれいなドライフラワーを作る秘訣は、切り花のまま新鮮な花を楽しむか、ドライフラワーにして長く飾るかは、早い段階で決めること。まずは花瓶に飾って、花が枯れ始めたらドライフラワーにできたら2度楽しめていい気がしますが、そうして作ったドライフラワーはきれいな仕上がりになりません。

ドライフラワーにしたい場合には、つぼみが開花したらなるべく早い段階で乾燥させるのがいいです。

ドライフラワーになりやすい花

どの花でもきれいに乾燥してドライフラワーになるかというとそうでもなく、ドライフラワーになりやすい花と、あんまり向いていない花はあります。

とくにドライフラワーに向いているのは、スタータス、プロテアやバンクシアなどのネイティブフラワー、千日紅、ミモザ、ラベンダーなどの、もともと乾燥している花。ドライフラワーになるべく生まれたと思えないくらい簡単に、きれいに乾燥します。

バラ、ヒマワリ、アジサイ、ケイトウ、カスミソウ、カーネーションなどの人気の花も、色味や見た目は代わりますがかわいいドライフラワーになります。

水分が多く、茎が柔らかい花はドライフラワーに向きません。花屋さんでよく見かける花だと、キク、ガーベラ、ユリなんかは花びらを落としてしまったり花が丸まってしまってきれいに仕上がりません。

ドライフラワーの作り方

きれいなドライフラワーを作るコツは、花が悪くなってしまうよりも早く、短期間で花の水分を抜くことです。

ドライフラワーの作り方はいくつかありますが、いちばん一般的なのは逆さまに吊るして乾燥させるハンギング法。花と花が近くなりすぎないように麻の紐などで縛って、風通しが良い場所に逆さまに吊るしておくだけで、1週間から2週間くらいで完成します。

風通しがよくて日の当たらない軒下や車庫が吊るしやすいですが、切り花を飾るのには向いていないエアコンの風の当たる場所も、早く乾燥させたいドライフラワーを吊るす場所に適しています。

乾燥すればいいのなら、水を入れずに花瓶に飾っておいてもいいような気がしますが、花が上を向いていると水分がなくて茎が曲がり、その状態で乾燥してへんな形になってしまいます。これが逆さまに吊るす理由ですね。

まとめ

花束はもらう瞬間が輝かしくて嬉しいものですが、意外と長持ちし、どこに飾ろうか、どうやって生活に取り入れようか考えるのも楽しいものです。完璧にお世話をしようと気を張る必要はありませんが、思い出したときや気が向いたときに手をかけると、より長く楽しめます。

せっかくのお花なので、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。

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