香りが良くてアロマやバスグッズとして人気のラベンダーですが、落ち着きのある色合いの花自体もかわいいですよね。せっかく切り花を飾るのなら、長く楽しみたいものです。
このページでは、日持ちしにくいと噂のラベンダーの切り花を、長く楽しむ飾り方のコツを紹介します。
ラベンダーの切り花を長持ちさせる手入れの仕方
暖かくなってきて、庭のラベンダーがわさわさ花を咲かせ始めました~!小さなつぼみがたくさんあるので、後から咲く花をきれいに咲かせるためにも、そろそろ見頃かな~という咲き具合の花を切り花にして、家中に飾って楽しんでいます。
せっかく収穫したラベンダーなので、切り花としてもできるだけ長く飾りたいですよね。花屋さんで購入した切り花のラベンダーなら尚更です。
そんなわけで、わたしが花屋さんでも行っていた、ラベンダーの切り花を長持ちさせる飾り方と手入れの仕方を紹介します!
ラベンダーを飾る準備をしましょう
今回飾るのは、こちらの採れたてラベンダーです。うちのラベンダーはうさぎ耳のような飾りのついたフレンチラベンダーですが、ほかの種類のラベンダーでも手入れの仕方は同じなのでご安心ください。
ラベンダーの香りがしっかり漂う、スタイリッシュな見た目のイングリッシュラベンダーは、香りを楽しむにはもってこいなのですが、花がポロポロ落ちやすくて、フレンチラベンダーよりも日持ちしない印象です。
花屋さんからラベンダーを購入する場合には、なるべく茎がしっかり丈夫で、花の落ちていない束を選びましょう。
花瓶を選びます
ラベンダーは茎が柔らかいので、花の高さに対して、できれば3分の2、最低でも半分の高さのある花瓶に飾り、茎がくにゃっとしてしまうのを防ぎましょう。フレンチ系ラベンダーはとくに曲がりやすいです。
ちょうどいい花瓶の空きがなかったので、今回はこのコップを花瓶代わりにします。小さいですが、花瓶の高さに合わせてラベンダーを切ればいいので問題なし。きれいに洗ってから使いましょう。
花瓶の水は少なめに入れます
切り花は水に浸かっている部分が腐りやすいので、水はたくさん入れずに、次に水換えをするときまでに足りなくなっていない程度に少なめに入れておきます。
ラベンダーはあんまり動かすとどんどん花が落ちてしまうので、2~3日に1回のペースで水換えをしようと思います。花瓶代わりのコップには、3センチほど水を入れました。
延命剤も使用しましょう
ラベンダーは水を汚しやすいです切り花です。かといって水換えをするのに頻繁に動かすと花が落ちやすいので、花瓶の水をきれいに保つために延命剤を使いたいと思います。延命剤がない場合には、ハイターなどの漂白剤でも代用可です。
小さめの花瓶で水の量が少ないので、延命剤もハイターも、入れすぎにはくれぐれ~!もお気をつけください!逆に枯らしてしまいます!
必ず必要なわけではないですが、より長持ちさせたい場合には使ってみてください♪
これが残っていたので使用しました。全部使うと多すぎるので、5分の1くらいの少量で充分です。
下のほうの葉を取ります
もしゃもしゃした葉が下までびっしりついていますが、このまま花瓶に飾ると、あっという間に水が汚れてしまいます。本当~!にあっという間で、2日もすると水がオレンジ色になるくらいです。
水を汚すと同時に、水に浸かっている部分はどんどん腐ってしまうので、下の方に付いている葉はすべてむしり取りましょう。葉が腐るとさらに水が汚れます。
人差し指と親指で茎を挟んで、下に向かってこするように指を動かすと、一気に取れて簡単です。写真付きの詳しいやり方はこちら!
きれいになりました♪
ちなみに、ラベンダーは葉にも香りの強いオイルが詰まっています。有効活用したい場合には、むしった葉も捨てずに、乾燥させてポプリにしたり、お風呂に入れたりして楽しめます。
茎を切り戻して花瓶に飾りましょう
茎の切り口が乾燥していると水あげが悪くて枯れてしまうので、飾る直前に切り戻して、切り口を新鮮で水を吸いやすい状態にします。
このとき、茎に斜めに角度をつけてはさみを入れて、水に触れる面を増やすと、ラベンダーが水を吸いやすくなります。ほそ~い茎で斜めも何もあったものじゃないような気がするかもですが、だからこそちょっとの差が大切ですよ!
また、水中で茎を切り戻すことで、新しく切った切り口が乾燥してしまうのを防ぐことができます。「水切り」という花屋さんのテクニックですね。簡単なのに効果的です。
花を傷めない場所に飾りましょう
飾る準備ができました!切り花になったラベンダーは繊細なので、直射日光、またはエアコンや扇風機の風の当たらない場所に飾りましょう。動かすと花が落ちやすいので、ぶつかったりして揺れる机の上も避けたいです。
このラベンダーはリビングに飾ることにしました。小さい花瓶(もといコップ)なので、寝室でも~デスクの上でも~トイレでも~ちょこん♪と飾れるのが良いですね。
より長く楽しむために手入れをしましょう
長持ちしやすいように整えてから飾ったラベンダーですが、より長く楽しむためには、ときどき手入れをしながら鑑賞しましょう。
とはいえ、ラベンダーはそこまで手のかかる花ではありません。思い出したときに様子を確認する、くらいの心持ちで大丈夫ですよ!
花瓶の水を換えましょう
前記しましたが、ラベンダーはとても水を汚しやすい花です。しかし、花がポロポロ落ちやすいので、毎日水換えをするよりは、2~3日に1度くらいのペースでの水換えをおすすめします。
水交換をするときには、茎がにゅるにゅるしていたら軽く手でこすって洗い、茎を水切りで切り戻して、花瓶の中も洗ってきれいにするとさらに効果的です。新しい水に延命剤を加えたら元の場所に戻しましょう。
これは4日目の様子です。ようやく初めての水換えをしました。延命剤の効果か、飾り立てのときよりもシャキッとしましたね…!
枯れた花は取り除きましょう
同じタイミングに収穫した花でも、早く終わってしまうものと、まだまだ元気に咲いているものに分かれることと思います。
枯れた花をそのままにしておくと見栄えがしませんし、エレチンガスという花の寿命を早めるガスも放出するので、枯れた花からどんどん取り除いていきましょう。
7日目のようすです。茎がグニャッとなっているものが目立ちますが、まだ色がしっかりしているし、上のヒラヒラもきれいな状態です。あんまりグニャグニャな茎を取り除き、水換え、水切りをしました。
10日飾っておけました!
10日目になると、かなり小さな花をポロポロ落とすようになり、上のヒラヒラもシワシワになって丸まったりしていますね。まだ飾れそうな茎も2~3残っていますが、ここですべての花を処分しました。
庭から栽培したてで新鮮な切り花だったことと、まだ春先のそこまで暑くない気温を考慮しても、日持ちしない~と言われている切り花のラベンダーを10日飾っておければ、かなりいい方ではないでしょうか。満足です!