夏の切り花のおすすめは?花屋さんが選ぶ長持ちする花まとめ

長持ちする切り花
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年間を通して花屋さんでお花に触れていると、どうしても気になってしまう、夏の切り花の持ちの悪さ。大切な売り物ですし、少しでも新鮮なお花をお客さんに届けるために、いつも以上に品質管理に気を配っても、どうしても涼しい季節のようにはいきません。

そんな、切り花とは相性の良くない暑い季節に、少しでも長くお花を楽しみたいときには、暑さに負けずに飾っておけるお花を選ぶことがとても大切!「買ったお花がすぐに駄目になってしまった…」という悲しいことにならないよう、夏でも日持ちしやすいお花と、夏だからこそ気をつけたい手入れの方法を知っておきましょう。

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夏でも長持ちするおすすめの切り花

夏でも長持ちする=夏のお花、と思いますよね。実は、夏のお花が必ずしも日持ちしやすい、というわけではなく、もともと繊細だったり、切り花向きではないお花だと、期待したほど長持ちせずに枯れてしまうことも。

季節に合わせて旬のお花を楽しむのはすてきですが、少しでも長く飾りたい!という場合には注意が必要です。

とはいえ、夏のお花で持ちが良いものももちろんあります。夏のお花、年間を通して買えるお花とあわせて紹介していくので、用途や好みに合わせて「このお花も夏でも日持ちするんだ!」というものが見つかったら幸いです。

ヒマワリ

夏のお花といえば、やっぱりヒマワリ。季語にもなっていますからね、避けて通れません。嬉しいことに、切り花にしても暑さに強いヒマワリは、この時期になにを買おうか迷ったら、とりあえずおすすめしたくなる元気なお花です。ヒマワリなら誰でも知っていますし、嫌いな人も珍しいので、贈り物にも安心ですね。

ヒマワリというと一種類の花だと思いがちですが、じつは種類がいろいろあって、薄い黄色の花びらや、オレンジや赤みがかった花びらのもの、中央の黒っぽいものや薄い黄緑色のもの、花びらの幅や量も様々。「え!?これもヒマワリ??」というような外見のものもあって、飽きることがありません。

長持ちさせるためには、新鮮なお花を選んで、正しい方法で管理したいもの。ぜひ、こちらのページも合わせて読んでみてください。

夏に切り花を飾るとなると、水の交換などの管理は、やはり他の季節よりもこまめに行いたいもの。「お花は飾りたいけど、そういうのはちょっとな~」という場合に最適なのは、手が掛からなくて、夏にも強い蘭です。

蘭には高価なイメージがありますが、デンファレやオンシジュームなど、種類によってはびっくりするくらい安値で購入できるものも。カラーバリエーションも豊富で、蘭といってもぜんぜん見た目がちがうのが楽しいです。

蘭は下のほうのつぼみから徐々に開花していきます。先端の方の、あんまり小さな蕾は咲かないことも多いですが、つぼみの多いものを選べば、最後の花が咲くまで2週間くらい楽しむことができます

キク科の花

お葬式の花、お墓参りに持っていく花、というイメージが先行して、リビングや玄関に飾るのはなあ…とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、裏を返せば、夏に野外のお墓に飾られるくらい丈夫なキク科のお花

一口にキク、といっても、種類も見た目も色もほんとうに様々。主役になれる、大振りな薄いピンクやオレンジから、ほかの花と合わせやすい小振りなグリーンまで幅広くカバーしているので、キク科のお花だけで花束が作れるくらいです。

ぜひとも、嫌煙せずに手に取って見てください。お葬式の花とはまったくイメージの異なる、可愛らしいキクを見つけられることと思います。

夏場に、キクをきれいなまま日持ちさせるために、気をつけたいのは葉の管理。花瓶の中で重なり合ってしまうと腐りやすいので、余分な葉は取り除き、もし変色したり痛み始めたりしたら、定期的に摘み取るようにすれば、お花は2~3週間飾っておけます。

菊だけじゃない!キク科のお花

また、キク科のお花にはヒマワリ、ダリア、ガーベラ、アスターなども含まれます。キクほど長持ちするわけではありませんが、キク科のお花には夏でも長持ちするものが多いので「やっぱりキクは避けたいけど、長持ちする花がほしいな~」というときにおすすめしています。

キク同様、葉から傷みやすいお花が多いです。購入するときには、葉が黄色くなっていないか、シャキッと元気な常態かに注目すると、新鮮な切り花かどうかが見分けられます。

ユリ

華やかな切り花の王様、ユリは、つぼみの状態で購入すれば、最後の花が咲ききるまでなが~~く飾っておける、わたしも大好きな花です。

夏の気候ですと成長が早く、どんどん花が開花していくので、寒い時期に比べると早く枯れてしまいますが、もともととても長持ちなので、飾る場所の気温によっては夏でも1~2週間楽しむことができます。つぼみの硬いものを購入してもすぐに成長するので、まだ花が開き始めていない、つぼみの多いものを選んでみてください。

管理は少し特殊で、開花してすぐに花粉を取るようにすると、きれいなまま長持ちさせることができます。詳しくはこちらのページもご確認ください。

ユリの切り花を長持ちさせる手入れの仕方!蕾が咲かない?枯れたらどうする?水の量は?
大きな花が存在感のあるユリ。長持ちさせるテクニックが多く、手入れのやり甲斐のある花です。このページでは、花屋さんがおすすめするユリの手入れの仕方を写真付きで紹介します。

トルコキキョウ

年中購入できるトルコキキョウですが、季節なのは、実は夏!夏のお花が欲しいけど、ヒマワリではなくてほかの花を…というときにおすすめしたい、繊細な色や姿がかわいい花です。夏でも暑気に負けずに10日ほど日持ちします。

下の方のお花から枯れていくので、購入するときには下のほうの花が萎れて潰れていないか、茶色くなっていないかを確認してみてください。

また、あまり茎が弱い個体だと、飾ったときにクタッとした見た目になってしまうことがたまにあります。切り花を包んでいるプラスチックやブラウン紙なしでもへんに折れ曲がってしまわない、健康な茎のトルコキキョウを選びましょう。

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ケイトウ

赤やオレンジ、ピンクなど、パッと目につく鮮やかな色合いのケイトウは、殺風景な部屋や色味が足りない空間に飾るだけで、力強い生命力と存在感を発揮してくれます。花自体は色褪せることもなく驚くほど長持ちしますが、1週間~10日くらいで葉が枯れたり、茎が弱って折れてしまったりするので、他の花を詰めすぎずにゆとりを持って花瓶に飾り、こまめな水換えをしましょう。

茎の細い個体のほうが、飾ったときにお花が目立ちますし、すっきりしていておしゃれな仕上がりにはなるのですが、あまり細いと大きな頭を支えることができずに曲がってしまうので、気にならない程度に太くて丈夫な茎のお花のほうが長く楽しめます。

アルストロメリア

アルストロメリアの嬉しいところは、一般的に、ほかの花と比べて安値で購入できること。年間を通して2週間ほど花を咲かせてくれる丈夫な花です。アルストロメリアを5本ほど飾るだけでもちょっとした演出になりますし、ほかの花とも合わせやすく、色の種類も豊富なのでフラワーアレンジメントにもとても便利。

花は丈夫ですが、葉っぱは切り花にするとあっという間に弱ってしまいます。黄色っぽくなって下をむいている葉がついていると枯れているみたいに見えてしまうので、飾るときに葉は多めに取ってしまいましょう。

カスミソウ

主役のお花の引き立て役代表といえばカスミソウです。白くて可憐な小さな花は、何に合わせても主張せずに、アレンジメントに動きとボリュームを出してくれます。ほかの花と合わせられることが多いですが、たくさんのカスミソウだけを花瓶に飾るのも、甘やかで清々しいデコレーションに。

繊細な見た目ですぐに枯れてしまいそうなイメージを与えるカスミソウですが、驚くほど持ちの良い花で、夏も例外なく2週間ほど楽しむことができます。茎が細くて折れやすいので、家に帰って飾るまでに傷つけてしまわないように気をつけてください。

センニチコウ

個性的なセンニチコウは、短めに切って背の低い花瓶に活けるとそれだけで可愛らしく、鮮やかな色と涼し気な佇まいに不思議と夏らしさを感じます。漢字では「千日紅」と書かれるくらい、夏の暑い時期でもよく日持ちします

乾燥に強く色褪せないので、ドライフラワーにするにも人気の花です。

スターチス

センニチコウと同じく、乾燥に強くてドライフラワーにするのに便利なスターチス。新鮮なものを購入してもカサカサとした紙のような花で、水に入れておいても面白いくらいふつうにドライフラワーになります。(ドライフラワーにしたい場合には、ドライフラワーを作る手順で乾燥させたほうがきれいに仕上がります。)

花はいいのですが、茎が花瓶の中で渋滞していると腐り、黒くてドロドロした感じになってしまいます。水を替えるときに茎を洗うようにし、ゆとりのある花瓶に飾るのがおすすめです。

スターチス切り花の長持ちする飾り方/水の量は?日持ちはどれくらい?
夏でも長持ちするくらい丈夫で、切り花として優秀なスターチス。きれいに長く楽しむには、どんなことに気をつけて育てればいいのでしょうか?花屋さんの知識をシェアします!

枝もの、葉物も長持ちします!

明るい緑が光に透き通ってきれいなヒカゲカズラやレザーファン、個性的な形で一枚だけでも存在感のあるモンステラやアイビーなど、爽やかな葉物は夏によく似合います。なかでもとくに長持ちするのはルスカス!信じられないくらい丈夫な葉物で、夏場に切り花にしてもひと月は余裕で飾れ、しかもあまり手をかけなくても大丈夫な心強い葉っぱです。

もっと大型で、空間に動きを出してくれる枝物も持ちが良いです。カエデやドウダンツツジ、ユーカリは、単品で飾るだけで、生活に涼し気な生命力を与えてくれます。

夏の切り花を長持ちさせるには?

切り花は生き物ですので、花瓶に飾ったら終わりではなく、水を替えたり根本を切ったり、こまめに手入れをしてあげることで長持ちします。これらは季節に限らず行いたいことですが、暑い夏だからこそ、とくに気をつけたいことも。

夏に切り花を長持ちさせる方法まとめ!
寒い時期に比べて長持ちしない切り花ですが、気をつけて選んだり手入れをすることで、10日くらい楽しむことができます!このページでは、花屋が教える、夏場にとくに気をつけたい切り花を長持ちさせるコツについてまとめてみました。

詳しくはこちらのページで紹介していますが、暑い季節にとくに気をつけたいのは以下の点。

花瓶に花を入れすぎない

蒸し暑いだと、どうしても葉が蒸れて腐りやすくなってしまいます。とくに窮屈な花瓶にたくさん葉の残してある複数の花が押し込まれている場合、風通りが悪くなり、すぐに葉がぐじゅぐじゅになってしまいがち。そのまま放置すると茎まで腐り、水が行き渡らなくて枯れてしまいます。

花瓶はゆとりのある形状のものを選び、余分な葉はなるべく取ってから、あまり詰め込みすぎないよう余裕を持って飾りましょう。

水は毎日交換しましょう

花瓶の水がぬるくなりやすい暑い夏は、バクテリアの繁殖もほかの季節よりもずっと早くなってしまいます。涼しい季節なら、水換えを1日2日サボってもそれほど花に影響がないこともありますが、夏だけはそうもいってられません。

花を少しでも長持ちさせるためには、花瓶の水は毎日交換するだけでなく、換えるときに花瓶の中、水に浸かっていた茎も洗って、清潔な状態を保つことがとても大切です。

また、花瓶に入れる水の量はできるだけ少なめにして、茎や葉が水に浸かるのを最小限にしましょう。切り花は水に浸かっているところから腐りやすくなってしまうからで、水を入れすぎると茎が腐りやすくなり、茎が腐ると水も汚れやすくなってしまうという、まったく良いところのない状態になってしまいます。

丁度いい水の量は、花瓶の大きさや花の量によって変わりますが「次の水交換までに花瓶の水がなくならない程度」を考えつつ、5~10センチほどを目安にしてみてください。

まとめ

暑い夏でも、花の種類を選べば、長く切り花を飾って楽しむことができます。ほかの季節よりも気をつけて水の管理をする必要がありますが、忙しくて手がかけられない場合には、ドライフラワーになりやすい花や、葉物、枝ものを選んだりして、夏ならではのアレンジメントを取り入れたいですね。

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