夏でも長持ちするくらい丈夫で、切り花として優秀なスターチス。きれいに長く楽しむには、どんなことに気をつけて育てればいいのでしょうか?花屋さんの知識をシェアします!
夏でも長持ち♪スターチスの切り花
年間を通して花屋さんで見かけることができ、安くて、アレンジにボリュームも出せるので、単品で、ほかの花の引き立て役で、とても便利に使えるスターチス。なんとそれだけでなく、日持ちもすご~~~~く長いので、切り花だとは思えないほど長く飾っておける優秀な花です。
切り花はすぐに駄目になってしまう夏でも長く飾れるくらい丈夫なので、お盆時期の仏花にもよく使われているせいか、地味で暗い、古臭い印象がある人もいるかもしれませんが、花の色や花瓶を選ぶとおしゃれに飾れるので、避けて通るのは勿体ないですよ!
スターチスの切り花の育て方
そんな丈夫なスターチスなので、あまり手をかけなくても普通に3週間とか飾れたりします。
切り花を長持ちさせる方法を調べてみると「花瓶の水換え!」「茎の切り戻し!」「延命剤!」などいろいろな事が書かれていますよね。どれもスターチスにも効果があるのですが、面倒くさいな~というときに手を抜いてもいいのがスターチスの寛大なところです。
真夏、まったく手入れをせずにスターチスを飾ってみた実験記録はこちら。
切り花を長持ちさせる方法をこちらで紹介しています。
さて、そんなスターチスですが、毎日のお世話をより楽にするために、花が持ちやすいように整えてから飾りましょう。スターチスを飾るときに知っておきたいのが、茎の処理と水の量についてです。
茎の処理をしましょう
スターチスの茎は個性的で、ヒラヒラしたひだのようなものが付いています。スターチスのかわいい魅力のひとつですが、水に浸かると腐りやすく、水を汚す原因になってしまうので、下の方に付いているヒラヒラは葉と一緒に取り除きましょう。
この部分です。手でこすると簡単に取れます。
きれいになりました!
水の量はどれくらい?
スターチスは長持ちする切り花ですが、蒸れたり、水に浸かっている部分が腐りやすいのが難点です。なので、花瓶に入れる水はなるべく少なめにして、茎が水に浸かる部分を少なくしたほうが、腐る範囲が少なくなり、水も汚れにくくなります。
たくさんの茎を束ねて、細い花瓶に押し込んでいると、水に浸かっていない茎の部分も腐ったりカビが生えやすいので、花と花の間にゆとりをもって飾るほうが傷めにくいです。
が!丈夫なスターチスは多少腐っててもふつうに長持ちし、水が吸えない場合でもそのままドライフラワーになるので、そこまで気にしなくても大丈夫です!困るのは見た目が汚らしくなってしまうくらいですね。
花瓶の水交換と水切りはする?
気になる飾った後のお世話の仕方ですが、切り花を長持ちさせる基本、花瓶の水交換と水切りは「やればやるほど良いけど、サボっても大丈夫」という感じです。
緑色の茎や花の色つやを最大限まで楽しみたい~!という場合には、毎日でもやったほうが長く飾れますが、水交換は花瓶の水が目に見えて汚れたときか、なくなりそうになってしまったとき~、茎もついでに切り戻すだけ~くらいの心構えでも、普通に3週間くらい飾っておけます。
わたしは、自分用に家に飾っているスターチスの水換えは、夏は3日に1度、冬場は週に1度かそれ以下ですが、それでも飽きるまで楽しんでいます。スターチスはとっても寛大。
あんまり気負いせずに、気楽に、お財布にも優しく花のある生活を楽しめる、それがスターチスのいいところです。