切り花から種は摂取できる?増やしたいときにできること

長持ちする切り花
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ブーケに使われているお花ってかわいいですよね。お花屋さんに並んでいる切り花は、園芸店で見かけるガーデニング用の花とは、また違った良さがあります。同じ花でも、珍しい色や形の花を見つけやすいのもお花屋さんです。

この色のガーベラが育てたい!この形のユリをもっと飾っておきたい!というときに、園芸店に行っても見つからないかもしれないので、ブーケの切り花から種取りできたら間違いなくていいですよね。

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切り花から種取りはできる?

たいへん残念ながら、ほとんどの切り花は主に2つの理由で、種を付けるに至ることがありません。

寿命の短い切り花を、家庭で充分に楽しむためには、花はだいたい7分咲きくらいで収穫→出荷されます。栄養を吸収するための根から切り離されるわけです。そうすると、あとはもう花を咲かせるだけの力しか残っておらず、受粉して種子を作る…という大仕事はとてもできません

また、切り花用の花は専用に品種改良されているものも多いです。切り花にしても日持ちしたり、花粉が出にくく部屋を汚しにくかったり、切り花としては嬉しいことづくしですが、花粉が出にくいということは受粉しにくいことでもあり、そもそも受粉せずに枯れてしまうことも多いです。

種が取れる切り花も?

唯一の例外は、花ではなく種や実を飾って楽しむ切り花。ヒペリカムやユーカリの実など、出荷されるときにすでに花が終わり、実の育っているものでしたら、種子が熟していることもあり、それを採取できれば育てることができます。

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手入れをして種を採取できたとしても咲かない?

切り花の種ができない理由として、栄養不足と受粉しないことを挙げましたが、「つまり、切り花用の栄養剤を毎日与えて、人工的に受粉させれば可能性はあるのでは?」とも思いますよね。そしてそれは、可能性は低いですが不可能ではありません。

ただ、生まれたての赤ちゃんの世話をするみたいに手をかけてお世話をして、万が一種を作る(この確率がまずとても低いです)ことができたとしても、種がスカスカで発芽しなかったり、発芽できたとしても同じ花が咲かなかったりします。切り花の多くは一代交配なので、親と同じ花が咲くとは限らず、どちらかというと同じ花が咲く確率は低いんです。

「切り花から種を摂取して育てられるか?」というのは、夏休みの実験にはいいかもしれませんが、実益を求めるには成功例がなさすぎるな~というのが、わたしの意見です。

切り花から花を増やすなら

どうしてもその花を育てたい場合は、種を作るよりも、水挿しで増やすほうがまだ可能性があります。(とはいえ、あまり成功するものではありませんが)

切り花を水に付けておき切り口から根を出して、それを鉢植えにする水挿しなので、花瓶に飾っておき、もし根が出たらいいな~くらいの気持ちで観察してみるのがいいでしょう。

このとき、切り花を長持ちさせるために根本を切り戻してしまうと根が出ないので、切り戻しはせずに、きれいな水に交換することに気をつけてくださいね。

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