切り花を購入するのならば、花屋さんで好きな花を選ぶのが一番ですが、いくら好きだからといっても、あんまり早く枯れてしまう花は避けたいこともありますよね。
このページでは、もともと長持ちしにくい切り花を紹介します。
長持ちしない花はどれ?
長持ちしない花は商品としての扱いが難しいので、予約して取り寄せてもらわない限りは扱っていない花屋さんが多いです。
そもそも、入荷してから2~3日で枯れてしまう花は切り花に向いていないので、そんなに一般的に出回っているわけでもないのですが、中にはそれでも需要があるので、店先に並ぶものもあるんですよね。
わたしが花屋で取り扱ったことのある花で、とくに日持ちせず、店に届いてから2~3日で枯れ始めてしまうことに気がついた、儚い切り花を思いつくだけまとめてみました。長持ちしないのに売られているだけあって、どれも特別で魅力のある切り花です。
イングリッシュローズ
バラは本当~に種類が豊富!バラに限っていえば、そこまで日持ちしない!というわけではないのですが、デビッド・オースチンなどのイングリッシュローズだけは別で、すぐに花びらを落として枯れてしまいます。
が!甘い香りと柔らかくて繊細は花びらが愛らしく、それでもシーズン中はどっさり入荷して、そのたびに飛ぶように売れていきます。
わたしも大好きな花です。ただ、やっぱり3日程度しか日持ちしないので、自分用に切り花としては購入しないかな~。
フリル咲き、ストレートカクタス咲きのダリア
花がとくべつ大きくて、切り花の中でも一二を争うくらいゴージャスなフリル咲き、ストレートカクタス咲きのダリアも、びっくりするくらい日持ちしません!
花びらが繊細すぎて、輸送しているときからどんどん落ちてしまい、店に並んでいるあいだにもどんどん落ちてしまい、入荷するたびに「大急ぎで売らないと!」といつ焦る花です。
ほかの種類のダリアなら、切り花としては普通に日持ちします。セミカクタス咲きなんかは手入れがいいと10日くらい持ちますよ!
スイートピー
甘さとさわやかさの混じった特別な香りのするスイートピーは、入荷したてのときが一番きれいで、そのあとはどんどんシナシナになってしまう儚い花です。3日目にはぐったりし始めて、5日は飾っておけませんね。
スイートピーの切り花をいちばん楽しめるのは、入荷している花屋さんだと思います。
アセビ
滅多に入荷することはなかったのですが、それでもすぐに枯れてしまったことを覚えているほど印象深いのがアセビです。
清楚でかわいい花なのですが、切り花には向いていないみたいで、数日で茶色くなってミイラみたいになってしまいます。結婚式など、この日のために!という特別な1日にぴったりですね。
花が長持ちしない理由
そのほかの切り花は、購入してから最低でも5日は飾っておけるかな~という印象です。もちろん種類によってはもっと持つこともあるので、長持ちする花がほしい~!という場合には、ぜひ花屋さんで「なるべく長持ちする種類の花が欲しいんですけど…」と相談してみてください。
長持ちする花の選び方については、こちらのページでも紹介しているので参考にどうぞ!
長持ちするはずの花を購入したのに、すぐに枯れてしまうのは、残念ながらその個体が元気な花ではなかった、という不運な可能性もありますが、もしかしたら他にも理由があるかもしれません。
切り花は手入れが必要です
切り花は丁寧にお世話をすればするほど長くきれいに楽しめるものです。とくに重要なのは水で、元気だったはずの切り花でも、うっかり花瓶の水が空っぽのまま放置してしまったら、1日もせずにシナっとなってしまいます。
せっかくの生花なので、できるだけお世話をして長く楽しみたいですね。花屋さんでも行っている、切り花を長持ちさせる手入れの仕方については、こちらのページもご確認ください♪
夏は花持ちが悪いです
切り花は暑さに弱いです。さらに開花速度も早まる夏の暑い時期には、その他の季節に比べて単純に花が長持ちしません。お盆に野外のお墓に飾る花なんて、かなり丈夫な花を選ばないとすぐに枯れてしまいます。
室内に飾る場合でも、花の種類にこだわりがない場合には、夏場は暑さに強くて長持ちの花を選んで、とくに管理に気をつけましょう。
購入したときに古い花だったのかも?
もしかしたら、花屋さんで購入したときに、すでに古い花だったのかもしれませんね。花屋さんが花を入荷できる曜日は限られているので、毎日いつでも花市場から届きたての花が購入できるわけではありません。
あまり寿命の短い花は販売しないように、商品管理には気をつけていますが、それでも人間がする仕事なので、うっかり見逃してしまうこともときどきあります。もしそうだったら、ごめんなさい!
まあ、中には古いと分かっていても売ってしまう、あんまり良くない花屋さんもあるのですが。花屋さんは口コミが命!なので、もし花の見分け方に自信がなくて、大事な花束を購入するときには、先に口コミを調べておくのがいいかもです。