生花花束の保存は冷蔵庫でするべき?

切り花を長持ちさせるコツ
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早く買ってしまった花束を渡す当日まで日持ちさせたいときや、家を空ける時間が長いときに、飾っている切り花を長持ちさせたいときに思い出すのが、花屋さんでは冷蔵庫に入っている商品の切り花ですよね。

自宅で生花をきれいに保ちたい場合にも、冷蔵庫に入れるのは効果的なのでしょうか?わたしの経験を元に紹介します!

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生花は冷蔵庫で保存すると長持ちする?

気温が暖かいときにはすぐに開花し、寒い季節だとゆっくり咲くので、そのぶん長く楽しめる切り花。花屋さんを通りかかったときに、冷蔵庫にしまわれている切り花を見たこともあるのではないでしょうか。

つまり「花を長持ちさせたいときには、冷蔵庫に入れればいいんじゃないかな?」と思いますよね。調べてみると、冷蔵庫に入れると長持ちしますよ、と紹介しているウェブサイトも見つかります。

しかし、切り花を冷蔵庫に入れるのはちょっと待って!生花を冷蔵庫で保存する方法は、日持ちを伸ばすのに効果がないとは言いませんが、気をつけたいことも多くある上級者向けの方法といえます。

わたし自身、花屋さんで働いていたときに冷蔵庫を活用したことがありますが、花の種類や冷蔵庫の温度によっては冷蔵庫から出したあとも咲かずに枯れてしまったり、傷んでしまったりしたものもあります。

贈り物用の花束がしなしなになってしまわないように、冷蔵庫に入れる場合には以下の点を確認してから行いましょう。

花束を冷蔵庫に入れるときに気をつけること

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冷蔵庫の温度

花屋さんで使用している生花専用の冷蔵庫は、10度から15度に設定されていることが多いです。これはもちろん、花を長持ちさせたいときにちょうどいい温度で、5度前後に設定されている一般家庭の冷蔵庫だと冷えすぎてしまいます。

花によっては耐えられないこともないですが、もともと南国出身の蘭、アンスリウム、クルクマなどは、冷蔵庫に入れると変色してしまうか、傷んで枯れてしまう恐れありです。

くだものと一緒に保存しない

バナナ、アボカド、りんごなどのくだものは、切り花の成長を促進させるエチレンガスを放出しています。近くに飾るのも避けたいのに、一緒に冷蔵庫に入れて閉じ込めておいたら、長持ちするどころかより開花を早めることに!

せっかく冷蔵庫に入れるのなら目的通り長持ちできるように、エチレンガスを出す食品と一緒にするのは避けましょう。

出し入れする時間帯に注意

切り花は暑さに弱いですが、それ以上に急激な温度の変化に弱いです。

生花用の冷蔵庫を使っている花屋さんの場合、お客さんに言われたときに冷蔵庫から出して花を売るのではなく、販売用の花は3時間くらい前に冷蔵庫から出しておき、店内の温度(15~20度)に慣らしてから販売するようにしています。

自宅のひえひえの冷蔵庫から、夏の昼間に外に出したりすると、温度差で逆に一気に成長してしまうか、最悪の場合枯れてしまうので、冷蔵庫に入れた切り花を出すのは涼しい時間帯にしてください。

冷蔵庫内で横にしない

そもそも、家庭の冷蔵庫に花束を入れるのは至難の業です。というのも、花束は底の部分に水分を入れてあることが多く、横にすると水が漏れ出てぐちゃぐちゃになってしまうので、立てて保管したいからです。

小さなブーケなら何とかあるかもしれませんが、それなりに大きなサイズだと、そもそも冷蔵庫に入らないような気がします。

わたしならどうする?

以上の点から、わたしは自宅での切り花の冷蔵庫保存については疑問に思っている派です。冷蔵庫に入れるより、エアコンをガンガン効かせた部屋で、エアコンの風が直接当たらない場所に保管するほうが花に優しいし持ちもいいと思っています。

もし冷蔵庫に入れるとしたら、夏のこれでもか!ってくらい暑い時期に、プレゼント用の花を2日以上早く買わなければならない場合でしょうか。どうしても早く買わなければいけない場合なら、花束を買うよりは蘭の鉢植えなどを選んだほうが長く楽しめるので、冷蔵庫で保管しなければいけないような状況で、花束を買うのがすでにおすすめできないです。

花束を翌日に購入したい場合の方法については、こちらのページでも紹介していますが、 翌日くらいならエアコンの部屋か車庫などの涼しい場所で保管しますね。冷蔵庫はおすすめできません。

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