スーパーの見切り品で、半額になっているフレボディウム・アウレウムを見つけました。生え方がちょっと不格好で葉が傷んでいたけれど、株は丈夫で健康そうに見えたのと、涼し気な明るいライトグリーンに特徴的な葉の形が好きすぎて即購入!
見たことのない植物だったので、枯らさないように育て方を詳しく調べてみました。成長記録と合わせて紹介します!
フレボディウム・アウレウムってどんな植物?
英語では「Blue star fern」、和名はダイオウウラボシという名の通り、星のような形をした葉もあるフレボディウム・アウレウム。シダというと、熱帯にわさわさしている深い緑色の植物を想像してしまいますが、明るくて爽やかなライトグリーンが、何ともおしゃれな観葉植物です。
南アメリカの熱帯雨林が主な生息地で、そこから想像できる通り、暑さに耐性がありますが、寒さには若干弱め。それでもほかのシダ植物よりも丈夫なので、初めてのシダ植物にぴったりです。
実はわたし、わたしにとって初めてのシダ植物だったシマオオタニワタリを枯らしたことがあるので、丈夫で育てやすいシダは大歓迎!フレボディウム・アウレウムを立派に育てて、シダ育成のコツと自信を身に付けたいところです。
フレボディウム・アウレウムの育て方
育てやすさに期待の高まるフレボディウム・アウレウム。注意したい基本をいくつか抑えておけば、あとは多少不利な環境でもしっかりと成長してくれる、初心者思いの植物です。
どんな場所に置く?
真夏のギラギラとした日差しと、冬は5度以下になる寒い場所、エアコンや暖房の風が当たる乾燥する場所、ほとんど光の入らない暗い部屋を避ければ、好きな場所を選んで飾れます。
ただ、理想的なのは多湿でレースのカーテン越しくらいの柔らかい日光が当たる場所で、そういう場所に置いたほうが手がかからないし、健康で丈夫な株に育ちます。
わたしはバスルームに天井から吊るすことにしました。直接日光の当たらない明るい部屋です。バスタブに浸かりながら、ゆらゆらしているフレボディウム・アウレウムを眺めるのは至福ですが、同じシダ科のシマオオタニワタリを枯らしたのと同じ場所なので心配が残ります。
どれくらい水やりする?
フレボディウム・アウレウムは多湿に強いので、枯らさないように毎日水やりをしたくなりますが「多湿に強い」というのは「いつでも土がびっしょり湿っている状態に強い」という意味ではないので注意が必要です。
わたしがシマオオタニワタリを枯らしてしまった原因も、まさに水のやり過ぎによる根腐れ。観葉植物を育てるのに、水やりの頻度というのは想像以上に重要なポイントです。
フレボディウム・アウレウムの水やりの基本は、鉢の土が乾いたら、底から流れ出るくらい水をたっぷりあげて、出てくる水は完全に排出させる!です。
湿度の高い部屋で育てていれば、多少乾いてしまっても空気中の水を吸収するので、土はやや乾かし気味に育てるほうが寒さに強い株に育ちます。
水が足りないと葉の先が茶色くなったり、葉を落としたりするので、そうなるようでしたら水やりの回数を増やしながら、ちょうどいい回数を見極めましょう。
夏場は多めに
夏場は乾かしすぎると枯れてしまうので、土の表面が乾くころにたっぷりと水やりをしましょう。
暑い時間に水やりをすると、鉢中の水の温度が上がって蒸れてしまうので、夕方以降の涼しい時間を選びます。
冬場は控えめに
気温が15度を下回ると成長が緩慢になり、それほど水を必要としなくなるので、土の表面が乾いてから、さらに2、3日我慢してから水やりをします。
葉水も効果的です
土が乾ききっていないけど葉が乾燥している感じがする場合には、葉に霧吹きでシュシュっとして定期的に周囲の加湿をするようにします。
乾燥対策だけでなく、害虫対策にもなるので、湿度のある場所に飾っている場合でもときどきは葉水をするようにしましょう。
肥料はあげるべき?
肥料なしでも成長しますが、春から秋にかけての成長期に薄めの肥料をあげると、きれいにぐんぐん成長します。液体肥料をボトルに記載されている濃度かそれ以上に薄めて、10日に1度を目安に与えましょう。
成長の止まる冬に肥料をあげてしまうと肥料やけしてしまうので、肥料やりはストップします。「寒くなってきたけど、成長してるみたいだし肥料あげようかな~」迷ったら、やらないほうが安全です。
剪定はする?
傷んだ葉や、古くなって枯れはじめた葉は、手を尽くしても復活しないので、根本から切ってしまいましょう。風通しをよくすることで、病害虫とカビ予防になります。
それ以外には、とくに剪定の必要はありません。楽ちん♪
フレボディウム・アウレウムは植え替えは必要?
成長に伴い鉢が小さくなってくると、根が渋滞して根詰まりになってしまうので、2年か3年に一度を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。とくに、ほかに心当たりがないのに葉が黄色くなってくる場合には、植替えが必要なサインです!
春から夏のあいだに植え替えて、冬になるまえに新しい鉢と土に馴染ませ、植え替えで傷んだ根を成長させる時間を作るのが成功の秘訣です。
わたしの植え替え記録はこちら。
植え替るときに気をつけること
フレボディウム・アウレウムの茎の生え際には、ふわふわした毛のようなものが生えている根が土からはみ出ています。

このふわふわの毛(毛状突起といいます)には空中の水分を集める役割と、根と新芽を成長させる役割があるので、埋めずに露出させておくのが、ものすご~~~く大切です!
どんな土を使う?
フレボディウム・アウレウムは蘭と同じ着生植物で、あまり重くない土が好みです。市販の洋ラン用の培養土はそのまま使えます。
増やし方は?
シダ植物は種の代わりに胞子を作ります。挿し木、水挿しでは増やすことができないので、胞子を集めて発芽させるか、根鉢を切り分けて株分けで増やせます。
知っておきたいフレボディウム・アウレウムのトラブル
絶対に避けたい場所に置くのを避けて、水やりのコツさえ掴めば、フレボディウム・アウレウムは手の掛からない観葉植物です。その証拠に、観葉植物初心者のわたしにも、らくらく2ヶ月育てることができています。
しかし、うっかりすると問題が発生してしまうことも。何に気をつけておくべきか予習しておきましょう。
病害虫に気をつけましょう
フレボディウム・アウレウムは病害虫には強いほうですが、それでも虫がつくときはつきます。観葉植物の天敵、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシには、やはり注意が必要です。
葉先が茶色く変色したら?
水が足りずに乾燥してしまうと、葉先が茶色くなってしまいます。いかにも乾燥してます!という見た目です。
わたしが購入した見切り品のフレボディウム・アウレウムにも、この状態の葉がいくつか目立ちましたが、家に持ち帰ってたっぷりの水やりをしたら、その後枯れることなく過ごしています。
フレボディウム・アウレウムの成長記録
ここからは、わたしが購入したフレボディウム・アウレウムのことについて記録しています。
オーストラリアのブリスベン近郊に暮らしているので、日本とは季節が真逆です。夏は日本と似ているけど、冬はそこまで寒くならない感じの気候です。
植物で溢れる家を目指して、ほかにもいろいろ育てています。その他の植物について紹介しているこちらのページもぜひ♪
2020年5月


スーパーの見切り品で半額になっているものを購入しました。見ての通り、葉っぱが片方に片寄って生えていて、葉先にもダメージが目立ちます。
持ち帰ってきたときは土がカラッカラに乾いていたので、たっぷり水をやりました。
バスルームのバスタブの真上に吊るしました。シマオオタニワタリを枯らしたことのあるいわく付きの場所ですが、浴槽から湿度を確保できるので、シダ植物には適した場所だと思うのですが、いかに。
2020年6月中旬

室内で飼育していて、そこまで寒くないといえど冬に突入したからか、水がほとんど乾かないので10日に一回も水やりをしていません。
水やりをしたときに、うっかりして鉢ごと落っことした衝撃で葉が一枚抜けたので、一輪挿しにしてみました。シダ植物は水挿しでは増やせませんが、デスクがおしゃれになった気がします。
2020年7月

購入したときから傷んでいる葉がいくつかあったのですが、あまりボリュームがなくてさみしい気がしてそのままにしていました。
このままだと、わたしが育てているうちにさらに傷んでいないか分かりにくいことに気がついたので、思い切って傷んでいる葉を取ることにしました。

すっきり♪
9月8日
冬が終わり、成長の兆しが見え始めたので、小さな鉢に入っていたフレボディウム・アウレウムを植え替えました。

これからどんどん暖かくなるので、元気に成長してくれたら良いな。