スパティフィラムは植え替えが必要な観葉植物です。植え替え自体は簡単なので、初めてのひとでも自分で行えますが、そのためには知っておきたいことがいくつかあります。
先日、自宅のスパティフィラムの植え替えをしたので、自分用の覚書をかねて、植え替えのやり方をまとめてみたいと思います。
スパティフィラムの植え替えのタイミング
スパティフィラムの鉢植えが元気がなかったので植え替えをしました。 まえに株分けをしてから2年以上経つので、もう少し早くにできたら良かったのですが、引っ越しやら何やらでずいぶん放置してしまいました。
その結果かなり元気がなくなり、花もほとんど咲かない状態に。狭い土の中に植えっぱなしにしてしまって、スパティフィラムちゃんごめんね、という気持ちです。
植え替えのサインはいくつかあります。わたしのスパティフィラムのように息苦しい状況になってしまう前に植え替えをしたほうが、健康で元気に大きくなってくれます。
2年くらい植え替えをしていない
スパティフィラムは生育がよく、手をかけなくてもニョキニョキ成長します。新しい葉がどんどん生えてくるのは見ていて気持ちが良いですが、それと同じく根っこもぐんぐん伸び、鉢植え中に広がっていきます。
根はそのまま伸ばし放題にしてしまうと、渋滞して根詰まりを起こしてしまうので、そうなってしまう前に一回り大きな鉢植えに植え替えるか、株分けするようにしましょう。根詰まりになったまま放置してしまうと、成長が止まるだけならいいのですが枯れてしまいます。
目安は2年ですが、鉢の大きさ、葉の成長の早さを考慮して、1年でも植え替えたほうがいいこともあります。
葉先が変色してしまっている
つやつやした緑の葉が美しいスパティフィラムですが、葉先だけ黄色や茶色に変色してしまうことがあります。これは冬場に水をあげすぎ根が傷んでしまっている合図で、植え替えか株分けを必要としている状態です。
スパティフィラムは水が好きなので、温度の高い成長期には週に2、3回、たっぷりめに水やりをしますが、あまり成長しない冬場には、1週間~10日に一回、たっぷりの水をあげるくらいがちょうどいいです。乾燥させて樹液の濃度を高めることで、耐寒性を高めることができます。
葉が丸まってしまっている
新しく生えてきた葉がクルンと丸まってしまっているのは、鉢の中で根詰まりを起こしてうまく水を吸収できず、水が葉先まで行き届いていないサインです。植え替えるのに鉢から出してみると、たくさんの根っこがはびこっているのが確認できると思います。
花が咲かない
スパティフィラムはどんどん新しい葉を出して、そこに花芽が生えてきます。植物に対して鉢が小さかったり、根詰まりになってしまったりすると、成長できなくなってしまい、花芽も出なくなってしまいます。
スパティフィラムの植え替えをする時期
植え替え、株分けは、気温が高い5月から9月に行います。はやく植え替えてしまったほうが回復が早く、寒い冬に備えられるので、とくに寒い地域のお住いの方は、7月中に植え替えできたらさらに良いです。
ちなみに株分けをしたい場合でも季節は同じで、寒い季節は鉢から出すのは控えます。
スパティフィラムの植え替えのやり方
株分けしてもよかったのですが、引っ越したばかりであちこち殺風景で、わさわさした植物が減ると悲しいので植え替えだけ行いました。2年+前に株分けをしたので、ふた鉢あります。
12月ですが、南半球にあるオーストラリアは夏が始まったばかり。5月ころまでは暖かいので、思い立ったのが植え替えにちょうどいい時期で良かったです。
植え替え前のスパティフィラムがこちら。以前株分けをしたさいに夫が用土をケチり、鉢の3分の2くらいまでしか入っていません。ですので、本来なら一回り大きな鉢に植え替えるところですが、今回は同じ鉢に土を足して植え替えたいと思います。
スパティフィラムの根本を丸ごと掴んで軽く揺するとスポッと抜けました。つ、土の量が少ない…。底の方で根っこがゴチャッとなっているのが見えます。
株分けをする場合には、このときにふたつ、みっつに分けます。茎の下の方をしっかり持って雑に手でちぎってしまって大丈夫ですが、あんまり大きくて根がこんがらがっている場合には、ナイフを使って押し分けるようにすると簡単に分けることができます。
スパティフィラムの表面のほうの土を落とし、鉢植えの底に土を追加し、その上にスパティフィラムを戻して、隙間をさらに土で埋めます。簡単。
たっぷり水をあげて完了です!先程よりもだんぜん葉の位置が高くなり、こころなしか健康そうに見えます。
まとめ
スパティフィラムの植え替えは、寒い時期を避けて、2年に一度、もしくは葉に元気がなくなってきたころを目安に行います。成長の伸びしろのある鉢植えに植え替えると、すぐにニョキニョキ大きくなるので、成長を観察したり、株分けをして増やしたりの楽しみがあって飽きない観葉植物です。
植物で溢れる家を目指して、ほかにもいろいろ育てています。その他の植物について紹介しているこちらのページもぜひ♪