切り花を長持ちさせる方法といえば、毎日の水換え、水切りですが、あまりに面倒くさくて切り花を飾る敷居を高く感じてしまうひともいるのではないでしょうか?ちょっと手抜きをして数日に1度にしても、継続して行うのだと気が重いんですよね~。
そんなとき、もともと長持ちしやすい花なら、お世話をしなくてもそれなりに長く飾っておけるんじゃないかな、と思い、スターチスで実験してみることにしました。
スターチスの切り花をほったらかしで飾ってみる!
今回、実験に使うのは、こちらのパープル系のスターチスです。開始日は11月25日。ここ、オーストラリアの季節は夏になり、わたしの暮らしている地域では、ここのところ湿度も高く日本に近い夏日が続いています。切り花を飾るにはまったく向いていない環境です。
一口にパープルといっても、3種類くらいのパープルが混じっています。ところでスターチスの色の付いている部分は、厳密には花ではなくガクと呼ばれる部分。先っぽにちょこッと飛び出している白いものがスターチスの花ですね。
目立つ葉は取りましたが、茎についたヒラヒラまでは処理していない、手抜きの下準備をして飾りました。花瓶に入れているのはただの水道水で、延命剤やハイター、砂糖などは使用していません。
写真を取るために明るいキッチンに移動していますが、実際にはもう少し薄暗くて直射日光の当たらない寝室に飾っています。
一週間後の様子
7日経ったときの様子です。ここまで、まったく水の交換、茎の切り戻しなどやらずに飾っていましたが、ここにきて花瓶の水が空になってしまいました。
いかに手をかけずに飾っておけるか、という実験ですが、水がないのでは困ってしまうので、水道水を追加します。花瓶を洗ったり、茎の切り戻したりはやっていません。
花は全体的にしぼんで跡形もなくなっていますが、ガクの部分はまだきれいに色が残っています。茎の色も黄色~茶色がかった落ち着いた色合いになり始めましたが、まだ新鮮な感じが残っています。
さらに4日後の様子
蒸し暑い日が続いているせいか、もともとは水に浸かっていたので湿り気味だけど、水が減って空気中にでてきた部分を中心に茎が腐り始めました。水中にも異物が目立ちます。
ここまで汚れてしまったら、花瓶を洗って水を交換し、腐っている部分をまるごと切り落としてきれいな状態にするのが良いと思いますが、今回は水を追加してそのまま飾ってみます。
ガクやその下の緑だった部分の色も落ち始め、水に入っている状態でもドライフラワーのようになってきました。
さらに一週間後
その後はどんどんドライフラワー化が進み、茎、花ともに色が落ちていき、25日に飾り始めてから18日目でこんな感じに。
ハンギング法でドライフラワーにする場合、下を向けているので花びらがきれいな形のまま乾燥しますが、花瓶に飾っていると重力に負けてクタッとした形で乾燥するので、ドライフラワーにしたい場合にはちゃんと吊るして作るほうがきれいに完成します。
まとめ
長持ちする花の代表ともいえるスターチスは、蒸し暑い時期でも、水交換などのお手入れなしで一週間はきれいに飾っておけることが分かりました。涼しい季節なら2週間くらいいける気がします。
もちろん、水が汚れにくい工夫をしたり水換えをしたりすればもっと長持ちするのですが、生花を飾りたいけど手入れを思うと気が重い…という場合でも、諦めるのは勿体ないです!長持ちしやすい花を選んで、完全放置で飾ってみるのも選択ですよ~!
切り花のスターチスを長持ちさせる育て方については、こちらのページも参考にどうぞ♪すべて実践できなくても、出来ることをできるだけやるだけでも違います。