ドライフラワーを何気なく飾っていたら、ある日目に付くようになった虫。よく見てみると、ドライフラワーに小さな虫がたくさん付いている!とお困りではありませんか?虫の湧いてしまったドライフラワーは、処分するしかないのでしょうか?
このページでは、ドライフラワーについた虫を駆除する方法について紹介します。
ドライフラワーに湧くのはどんな虫?
生のお花のようにお世話をする必要がなく、なのにずっと長持ちするドライフラワー。長く楽しめるしおしゃれなので、ドライフラワーのほうが好き、という人もいるのではないでしょうか。
しかし、長く飾っておけるように、カラカラに乾燥させて作るドライフラワー。乾燥しているものが大好物な虫の格好のエサにもなってしまいます。
その虫とはシバンムシ。中でも日本でドライフラワーに湧くのは、かなりの確率でタバコシバンムシか、ジンサンシバンムシです。
シバンムシとは
ドライフラワーのほかにも、乾燥した畳、出しっぱなしにしている古い新聞紙や、キッチンの小麦粉、パスタ、香辛料など、乾燥したものを食べる、室内に発生する虫の一種です。
体調はほんの2ミリ前後で、ぱっと見は動く白ごま、という感じ。よく見るとカブトムシのメスのような姿をしています。
もともとは5月ころから10月にかけての暖かい時期に活発に活動する虫でしたが、つねに室内の暖かい家庭では1年中見かけるようになりました。
小さくて羽根があるので、入ってくるのを完全に防ぐことができない厄介な虫です。
放置するとどんな害があるの?
シバンムシは人を噛んだり刺したりするわけではないので、人間に対して直接害があるわけではありません。しかし、放置してしまうと気持ち悪い以上に深刻な事態になってしまうことも!具体的には、こんな状況になってしまう可能性があります。
アリガタバチを引き寄せます
シバンムシの幼虫に寄生する、蜂の仲間であるアリガタバチ。シバンムシがいるとよってくるのですが、この蜂、ほかの蜂と同じで人間を刺し、痛みや痒み、腫れを引き起こします。
畳や食品に被害が広がります
ドライフラワーだけで被害が済めばまだ諦められるのですが、畳、乾燥食品などに被害が広がってしまう恐れがあります。
アレルギーを発症してしまうことも
食品に被害が広がり、シバンムシの成虫、幼虫や、糞の混じった食品を知らずに食べると、アレルギーを発症させてしまう可能性があります。
シバンムシを駆除する方法
そんなわけで、もしドライフラワーに虫がついているのを見かけたら、直ちに駆除するアクションを起こしましょう。
数が少ない場合には、殺虫剤で間に合う場合も
早い段階で見つけられて、そんなにたくさん虫がいない場合には、殺虫剤を吹き付けることでシバンムシを駆除できることもあります。殺虫剤は、シバンムシに効果のあるものを選んで使用します。
卵が産み付けられていると卵まで殺虫できない事が多いので、しばらくは出来ればガラスケースに入れて密封し、虫がついていないか注意深く観察してください。
発生源を処分しましょう
確実に駆除するのならば、まずは発生源を処分するのが第一です。ドライフラワーに湧いてしまった場合には、残念ですがドライフラワーを諦めて速やかに処分します。
その他、周囲にある畳に虫に食われて穴が空いていないか、古い雑誌や本、ダンボール、米、粉物、香辛料などに付いていないか確認し、見つけ次第それも処分してください。
フェロモントラップを仕掛けましょう
発生源がどこなのか分からない場合には、フェロモントラップを使って場所を絞っていくのがおすすめです。締め切った室内にトラップを仕掛けて、どの部屋にいるのか突き止め、どの部屋のものを処分すればいいのか絞っていきます。
フェロモントラップは現在活動しているシバンムシを駆除するのに効果がありますが、幼虫や卵を駆除することはできないので、発生源を突き止めるのが大切です。
くん煙剤を活用しましょう
発生源を処分しても改善されない場合には、シバンムシにも効果のあるくん煙剤を炊き、室内を殺虫しましょう。
くん煙剤も卵や幼虫には効果がないので、しばらくしてまた発生するようなら何度か繰り返す必要があります。
虫が沸かないように対策を!
被害が広がってしまうと、完全に駆除するのに骨の折れるのがシバンムシです。せっかく飾ったドライフラワーをすぐに捨てることになっては悲しいですし、ドライフラワーを飾るときには、予め虫が付かないように予防するようにしましょう。
とくに大切なドライフラワーはガラスケースに入れて守ることをおすすめします!そのほかの虫対策についてはこちらのページもご確認ください。